きみが恋する一週間

  • いちにちめ

    久々にトアル村に顔を出したらとんでもないことを言われた。「この間からが行方不明なんだ」モイさんが暗い顔をしていたのでどうしたのかと思っていたが、まさかそんなことが起きてるなんて思いもよらなかった。全身から冷や汗が出るのを感じた。俺は、のこと…

  • ふつかめ

    フィローネの森に入った俺とモイさんは、二手に分かれての手がかりを探した。魔物が出るかもしれないので、剣と盾は持ってきた。モイさんもだ。俺は泉があるほうへ行った。はここに来ると言っていたらしいが、あたりをくまなく見て回ってもそれらしい跡はない…

  • みっかめ

    の口から直接聞くまで、俺は信じられなかった。いや、信じたくなかった。俺はトアル村の服を着て、の家に行った。はまだ安静にしているよう医者に言われているのでベッドから起きられず、ウーリさんが身の回りをお世話していた。俺はウーリさんに席をはずして…

  • よっかめ

    は見つかったが、ミドナが戻らないので、俺は言われた一週間、残り3日を村で過ごすことにした。にあんな顔させる誰かが憎い。俺の知らないを知ってる誰かが憎い。顔も知らない誰かが憎いなんて初めてのことで、俺は気持ちをもてあましていた。誰かに相談する…

  • いつかめ

    仕事を終えると、ファドから「が会いたがってたぞ」と聞いて、俺はのいる場所に飛んでいった。どうやらまた一人でフィローネの森に行ったらしい。さすがにちょっと怒りたくなった。でも、「リンク!待ってたよ!」なんて嬉しそうに言われたら、そんなのどこか…

  • むいかめ

    朝からの姿を見なかった。いつもなら雑貨屋を手伝ったり畑をいじったりしているのに。聞くと、村の人たちもを見ていないという。もしかして、やっぱりどこか怪我をしていて、後になって響いてきたんだろうか。心配になって、仕事を終えてからの家を訪ねた。ノ…

  • なのかめ

    次の日も、は出てこなかった。家を訪ねる気にはなれず、悶々としたまま仕事をして、そのまま家に帰った。今日は、七日目。明日の朝には村を発たなければならない。そのために、普段の服から勇者の服へ着替えて、しまっていた剣もだした。けれど。このままでい…