君・星・願で文を作ると好みがわかる

–ゴーストフェイス

星に願いを。そんな嘘を誰がついたか。言葉にしたって叶わないのに、見ず知らずの星なんかに祈って願いごとが届くだなんてわたしにはどうしても思えない。
「お前は現実的だよなぁ」
「ゴスフェが夢みすぎなんだよ」
「可愛くねえの」
「なくて結構です」
「あ、今のはちょっと可愛いぜ」
けらけら笑う君の横顔に、いっそ届くはずのない言葉を投げてしまいたくなる。

–フレディ

「なぜフレディさんは私を殺せないのでしょうね」
「そりゃお前が怖がらないからな」
「怖いとは思っていますよ」
「ウソつけ。心の底から恐怖しないと俺様は手出しできねぇんだぜ」
「いえ、本当にとっても怖いです。怖いんですけど、それ以上に愛してしまっているので、怖がっているというかたちにならないようです」
「……」
「どうしましょう」
「……星にお願いでもしてみるんだな」
それで貴方に近づけるなら、いくらでも。

–マイケル

滑らかな肌。さらさらの髪。長いまつ毛。小さな吐息。今こんなにも近いのに、星の瞬く時間でしか君に会うことを許されないだなんて。
けれど僕と親しくなってしまったら、きっと未登録名前に迷惑がかかる。それだけはダメだから、僕は眠る未登録名前を見つめるだけにする。
「……」