–ややいかがわしい
ベッドの上で未登録名前の小さな背中を抱え込み、足を絡める。経験が浅いためかそれだけで面白いほどびくりと体を震わせた。未登録名前は身をよじって抜け出そうとするが、俺が服の中に手を入れ腹部に這わせると「あ、」と息に似た声を漏らして動きを止める。
「可愛いなぁ、未登録名前」
わざと耳元で囁いてやればたちまち耳が真っ赤になり、遠ざかるように頭を前に倒した。あらわになったうなじは驚くほど白い。吸い寄せられるように舌でなぞる。
「ひ、ぁ」
「いい声だ」
「……!!」
手で口を覆ったのが分かる。実に初々しい反応だ。まさしく俺様好みの、な。
「可愛い声を隠すなよ?もっと聞かせてくれ」
「やっ……!」
片手で未登録名前の手を外し、腹に当てていた手を上に滑らせると未登録名前は弱々しく首を振る。そのまま小さな膨らみを撫でると、また可愛らしい声が上がった。
今まで紳士的に振舞っていた相手だけに油断していただろう。未登録名前の中で俺は「優しいフレディおじさん」で、そのおじさんが手のひらを返すとは夢にも思わなかっただろうよ。ま、夢はここだがな。
目の前で震える少女は、俺様の手によって絶望に叩き落とされたのだ。そう考えると背中がゾクゾクする。もっと、もっと未登録名前の恐怖を味わいたい。俺は未登録名前の服の襟を爪で引き裂き、白い背中を露出させると舐めるように噛み付いた。
「んっ……!」
堪え切れていない甘い声に、脳が溶けるような快感を覚えながら、肌に吸い付き、手で身体をまさぐる。その都度未登録名前は敏感に反応し、徐々に声を大きく――待てよ。
俺は態勢を変え、未登録名前の上にまたがる。仰向けになった未登録名前を覗き込めば、潤んだ瞳とかち合った。
「……フレディ、さん」
上気した顔。急かすような声。視線は、まっすぐに俺を見ている。
――ちくしょう、やられた。まさかこの俺が。
気づいた時にはもう遅い。俺はどうあがいたってこいつから逃げられない。せめてできることといえば、「もっと、」とせがむ言葉を飲み込むことだけだ。
–診断メーカー「大好きだから意地悪したい」より