夜風 ぱちん。 焚き火の枝が弾ける音に肩が跳ねた。未だに慣れない。繰り返される理不尽な「儀式」で、些細な音でも過剰反応するほどに私の精神はすり減ってしまった。 カラスの羽撃きも、枯れ葉が落ちる音でも、風で草むらが揺れる音も。その音の向こう側に、… 2023-01-12DbD短編ドワイト