ルーク

ルーク・ハントは緑の目

 参考書から顔を上げて、はぁー……と長いため息をついた。もうすぐ苦手な科目の小テストがあるので放課後に図書館で勉強をしていたのだが、これがちっとも進まない。我が寮ポムフィオーレの目指す美は外見だけではなく内面も磨くことにある、と掲げられてお…

ルーク・ハントは兎に逃げられる

「ボンジュール、マドモアゼル!今日も美しいね!」「先輩ってやっぱおかしいですよね」 あえてどことは言わないが、ジト目でルーク先輩を見つめた。しかし先輩は本当に不思議だというように「なぜそう思うんだい?」と小首を傾げている。 容姿端麗にして頭…