炭治郎

新緑の森

 その日は朝から最悪だった。仕事をミスって首になる夢を見て目覚め、ベッドから降りたら足をひっかけて転んだ。電車は遅延していたし、仕事のミスはなかったものの残業を頼まれて只今午後9時を回ったところである。 はぁ、と深々ため息をついても誰も聞い…