真田弦一郎

いつかの朝日で会いましょう

「は?」 かの、厳粛と恐れられ威風堂々を体で表してきたような男、真田弦一郎の、これまでにただの一度も聞いたことのない声に幸村は思わず目を丸くした。「は、って……の誕生日に何あげたのって聞いたんだよ」 完全に足を止めてしまった真田の様子を見て…