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	<title>豊前江 &#8211; 揺れる</title>
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	<title>豊前江 &#8211; 揺れる</title>
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		<title>まつさをな</title>
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		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 16:46:49 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[或る男士が物語る　／独白／「豊前くんで冥なお話書きたい！」という欲求]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　もう終わりにしましょうね、と彼女は言った。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>　きんと冷えた冬晴れの、遠くて青い空だった。それなのに足元は、昨日まで降り続けていた雪ですっかり真っ白で、まるで雲と空とが入れ替わったみたいでひどく居心地が悪かった。<br />
　ふ、とそこへ、青色に白い線が引かれていった。正確に言うと、白くて細い煙が、風がないせいで少しも揺らぐことなく天上へと立ち昇ったのだ。<br />
　あっけない、と思った。<br />
　あんな質量を持ったものが、ひとたび燃えればたったあれだけの煙にしかならない。その煙でさえも空に吸い込まれて影も形も色もなくなるのだから、終わりというのはいつもこんなふうなのだろう。あっけなくて、空っぽだ。</p>
<p>「俺も遠くに行きてぇな」</p>
<p>　遠征部隊が帰ってきた時、俺はそう口にしたことがあった。本当に、ついうっかりという具合に漏らしてしまったので俺は慌てて彼女に言い訳をしたのを覚えている。彼女はほっそりとした眉を下げながら、咳で掠れた声をして「ごめんね」と言っていた。彼女にそんな言葉を言わせてしまったのをひどく後悔して、それ以来、彼女の前では慎重に言葉を選ぶことにした。そこで気づいたのは、彼女はいろいろなことの合間に「ごめんね」と言うのだ。気を遣わせてごめん、出迎えができなくてごめん、ご飯を残してごめん……それが、なんだか自分が言った言葉のせいで増えたような気がして、俺はそれまで交代制だった近侍をこのまま続けてもらえるよう頼んだ。彼女はとても驚いていたが、これでもかと頼み込めば最後には「ありがとう」と笑ったのだ。もしかしたら彼女には、俺が近侍を続ける理由が分かっていたのかもしれない。確かめる術はもう、ないけれど。でも俺がしたことで彼女が笑ってくれたのが本当に嬉しかったから、俺はずっと彼女の側にいた。<br />
　そんな優しい彼女だったから、終わりのときもみんな彼女に付き添った。本丸も残さなかった。残ったのは、最後のときまで近侍だった俺だけだった。<br />
　俺は、分からなかった。<br />
　自分がどうして近侍を続ける気になったのか。罪悪感を覚えたのは最初のうちだけで、あとはとにかく彼女に笑って欲しくて、それだけを考えていた。<br />
　あんなに行きたかった『遠く』、今ならどこへも行けるというのに、ちっともそんな気にならないのも、不思議だった。<br />
　もう一度、再現してみようか。彼女の前では絶対に言えなかった言葉。言わなかった言葉。繰り返してみたら、何かが変わるかもしれない。そう思い、俺は白い線が立ち上る空に向かってこう言った。</p>
<p>「俺も遠くへ行きてぇな、――あ」</p>
<p>　ざあ、と風が吹いた。</p>
<p>　白い線が大きく揺れて、青い空に溶け出した。一陣だけ吹いた風が、唯一の残り香を掻き消して、俺の頬に一筋流れた雫を冷たく震わせた。</p>
<p>　そうか。俺は、遠くへ行きたかった。<br />
　『あんた』と、生きたかったんだ。</p>
<p>　ようやく形を得たこの感情は、きっともうどこにも行き場所がないまま、時間とともに埋もれていくんだろう。今はそれが、ただ、哀しかった。</p>
<p>　――もう終わりにしましょうね、あなたを縛り付けるのは――</p>
<p>　最期の言葉は、まだ溶け出しそうもない。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>豊前江と彼氏問答</title>
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		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 16:46:00 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[概念だけでは意味がない　／ほのぼの／彼氏の概念ってなんだろうね]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「豊前って、彼氏の擬人化とか言われてるらしーよ」</p>
<p>「んん？」</p>
<p>　あらかた仕事も片付いた午後、つまり八つ時。今月の近侍である豊前とみっちゃんお手製のカスタードプリンをつつきながら、ふっと思い出したことを言ってみた。</p>
<p>「なん、いきなり。藪から棒すぎね？」</p>
<p>「こないだの演練場で会った審神者さんが言ってたんだよ。『豊前江は彼氏みたいな振る舞いが多い！』って。女子審神者の間では有名みたいよ」</p>
<p>「へー……」</p>
<p>　豊前はさして興味なさそうにプリンを口に運んでいた。まあ、本刃にこんな話振られても困るか。別の話題を探しながら私もプリンを掬っていると、プリンを飲み込んだ豊前がスプーンを置いた。</p>
<p>「あんたは、どうなん？」</p>
<p>「んん？」</p>
<p>　もぐもぐ、ごくり。<br />
　今度は私が首をかしげる番だった。</p>
<p>「俺のこと。彼氏みてーって思うわけ？」</p>
<p>　文机に肘をついて顎をのせ、いたずらっぽく笑う豊前。<br />
　……確かにこれは。</p>
<p>「うん。彼氏っぽい」</p>
<p>「ほんとか！？」</p>
<p>「そういうの好きな女子は多いだろうねぇ」</p>
<p>　がっくり。<br />
　そんな音がしそうな勢いで豊前は肘から崩れ落ちた。</p>
<p>「そーじゃねえよ！あんたはどうなんかって聞いてんの俺は！」</p>
<p>「どう、って言われても……私の好みって山伏さんとか祢々切丸さんだから参考にならないと思うよ……」</p>
<p>「……初耳っちゃ」</p>
<p>「まぁ、初めて言ったね」</p>
<p>「……マジかー……」</p>
<p>　何故かダメージを受けたように、豊前は自身の額に手を当てている。そんな憂い顔ですらサマになっているのだから、やっぱり豊前江という刀は彼氏力高いんだろうな。私には分からないけれど。<br />
　なんてことを考えながら残りのプリンを咀嚼した。うん、今回のプリンもとても美味しかった。</p>
<p>「じゃあさ」</p>
<p>「うん？」</p>
<p>「俺が、山伏国広くれー鍛えたら、どうなん」</p>
<p>「はい？」</p>
<p>「あんぐらい鍛えたらあんたは俺んこと彼氏みてーって思ってくれるん？」</p>
<p>　冗談、と、言いたかった。<br />
　しかし彼の目はマジもマジ、大真面目だった。</p>
<p>「……豊前、は」</p>
<p>「おう」</p>
<p>「えっとつまり……私と付き合いたい、とか、言ってたり、する？」</p>
<p>　先ほどまでの余裕なんかもうどこにもなかった。私の顔はきっと豊前の目より真っ赤になっているに違いない。だって、今まで豊前がそんなふうに私を見てるなんて思いもよらなかった。<br />
　慌てふためく私に、豊前はにやりと口角をあげた。まるで形勢逆転だ。</p>
<p>「他のやつに近侍やらせたくねーくらいには、あんたのこと好きっちゃ」</p>
<p>　あ、これはまずい。<br />
　本能的にそんな言葉が浮かんだのだが、当の私はすっかり豊前から目が逸らせなくなっていた。</p>
<div style="height:80px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「で、どうなん？鍛えたら意識してくれっか？」<br />
「いや……それは分かんない」<br />
「分からんのかい」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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