(それはキミも同じなんだよ)
						
						まぐろくんは、よく分からない。  	ヘンなことを時々言う。でも、すごい。そして、優しい。「うーん、やっぱ分からん」「な~にが?」「あ、まぐろくん」ひょい、と顔を覗き込まれる。相変わらず目は隠れているけど、これは覗き込んでるといえるだろう。「…						
						
							いちにちいちまぐろ						
					
					
					
					
					
					
					とっても優しいんだ。
						
						好きと言ってくれたまぐろくんにお礼がしたかった。私ができることといえば、好きといってくれたその絵を本気で頑張ることだと思った。それまで私は、漠然と絵が好きだから美術部に入って、それなりのものをそれなりに描いていただけだった。でもまぐろくんの…						
						
							いちにちいちまぐろ						
					
					
					
					
					
					
					でもすごい人で、
						
						 私は美術部に所属しているばりばりの文系だ。なので、がちがち理系の物理部(という名のなんでも部)とは一切合財関係がないはずなのだが、なぜか今現在物理部の部室にいる。  	 	 	端的に言うとまぐろくんから手伝いをしてほしいと言われ、今日は美…						
						
							いちにちいちまぐろ						
					
					
					
					
					
					
					たまにヘンなこと言って、
						
						 まぐろくんはよく分からない人だというのは以前話した通りなのだが、まだまだ付加属性はあるわけで。  	 	「ちゃん★『てっさ』って知ってる?」「うん。フグの刺身のことでしょ」「じゃあ、なんで『てっさ』というか、知ってる?」「そこまでは知らな…						
						
							いちにちいちまぐろ						
					
					
					
					
					
					
					よく分からなくて、
						
						すずらん中学校に通う佐々木まぐろくんなる男子は、まっことよく分からない性格をしている。 	まず、何を考えているのか分からない。というのは、彼は前髪で目を覆っているから表情が読みにくいってのと、常におどけたような、語尾に「★」がつきそうな喋り…						
						
							いちにちいちまぐろ