<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>その他 &#8211; 揺れる</title>
	<atom:link href="https://swingswing.echo.jp/work_type/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://swingswing.echo.jp</link>
	<description>Un official text site.</description>
	<lastBuildDate>Thu, 12 Jan 2023 17:11:52 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	

<image>
	<url>https://swingswing.echo.jp/wp-content/uploads/2023/02/cropped-揺れるロゴ-1-32x32.png</url>
	<title>その他 &#8211; 揺れる</title>
	<link>https://swingswing.echo.jp</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
<site xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">214212483</site>	<item>
		<title>トライアングルゲーム</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:11:52 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=260</guid>

					<description><![CDATA[「それ、Cの4じゃない？」 　チェス盤を前に考えていると、隣に座る音と少女の声がした。見なくても分かるが、僕は苦笑して彼女に向く。 「考える楽しみを奪わないでくれよ」 「ごめん、ごめん。でも、ずいぶん長いことそうしていた...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0/" title="続きを読むトライアングルゲーム">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「それ、Cの4じゃない？」</p>
<p>　チェス盤を前に考えていると、隣に座る音と少女の声がした。見なくても分かるが、僕は苦笑して彼女に向く。</p>
<p>「考える楽しみを奪わないでくれよ」</p>
<p>「ごめん、ごめん。でも、ずいぶん長いことそうしていたから」</p>
<p>「まあね」</p>
<p>　言いつつ、僕は彼女の言葉通りに駒を動かした。これならどうシミュレートしても不利にはならない。あいつが起きた時が、また少し楽しみになった。</p>
<p>「ほんとうに仲がいいのね、君たちは」</p>
<p>　チェス盤を見つめながら、彼女は言う。</p>
<p>「まあ、双子だからな」</p>
<p>「そういうわりには、ちっとも似てないから、不思議」</p>
<p>　不思議なのは、きみのほうだ。僕らは、活動を長く共にしているコリエル・メンバーでさえ、未だにどちらが起きているのか聞いてくるというのに、彼女は僕らをひと目で判断してしまう。不思議なちからでも、持っているのかとさえ疑ってしまうほどに。<br />
　ありのまま伝えると、彼女はとてもおかしなことを聞いたかのようにくすくす笑った。</p>
<p>「不思議なやつは、きらい？」</p>
<p>「そうは言ってない」</p>
<p>「私はね、すきよ」</p>
<p>　彼女の視線は、チェス盤から動かない。</p>
<p>「……知っているよ」</p>
<p>「あ、ひどい。またはぐらかしてる」</p>
<p>「それしか言いようがないんだ」</p>
<p>「そんなの、」</p>
<p>　声は、僕が瞼を下ろしたことで途切れた。彼女は行き場のなくなった吐息を吸い込み、深呼吸するように吐き出した。<br />
　交代の時間。それきり彼女がどうしたか、『僕』にはもう知りえない。</p>
<p>　知っているともさ。きみが僕を好きだってことくらい。それに、あいつがきみを好きだってことも知っている。僕がきみを大事に思っていて、それと同じくらい、あいつが大切だということさえ。<br />
　螺旋。メビウス。恒久。浮かぶのは残酷な言葉ばかり。いっそ、引き裂いてしまいたい。それか、どろどろに溶けあって、何もかもぐちゃぐちゃにして分からなくしてやりたい。<br />
　だけどもそんな心は、きっと誰にも伝わらないし、伝えようとも、思わないんだよ。</p>
<p>（無限に続く事象の地平）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">260</post-id>	</item>
		<item>
		<title>拗れて捻れたパラドクス</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e6%8b%97%e3%82%8c%e3%81%a6%e6%8d%bb%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%83%91%e3%83%a9%e3%83%89%e3%82%af%e3%82%b9/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:10:53 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=258</guid>

					<description><![CDATA[　白い服。杭が刺さった十字架。大きな羽。金色の髪。 　そして、泡。 「……なんだ、その目は」 　金色の隙間から、鮮やかな赤い色の目がのぞく。チリチリと焼けるような視線を投げるので、私はぱちりとまばたきをした。すると私を包...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e6%8b%97%e3%82%8c%e3%81%a6%e6%8d%bb%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%83%91%e3%83%a9%e3%83%89%e3%82%af%e3%82%b9/" title="続きを読む拗れて捻れたパラドクス">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　白い服。杭が刺さった十字架。大きな羽。金色の髪。<br />
　そして、泡。</p>
<p>「……なんだ、その目は」</p>
<p>　金色の隙間から、鮮やかな赤い色の目がのぞく。チリチリと焼けるような視線を投げるので、私はぱちりとまばたきをした。すると私を包んでいる培養液が揺れて、小さな気泡がぷかぷかした。</p>
<p>「全く、気に入らないな。その目は」</p>
<p>　上級天使様は私が横たわっているカプセルに一歩近づいて、顔をちかづけた。相変わらず神経質そうな顔をしながら、眉間にぐっとしわを寄せる。</p>
<p>「あの時も、同じような目をしていたな。わたしがお前を知覚にすると言い渡した時。お前はまっすぐわたしを見ては、あなたの役に立てるなら、と言った。……いや、それよりも前か、わたしが階級を上げて、羽を大きくしてやると言った時、違うな、マルクトへ入団した時、いや……くそ、」</p>
<p>　どん、カプセルが揺れる。上級天使様がカプセルにうつ伏せたからだ。でも、腕を下にしているので、こちらからは顔がわからない。唯一うかがえる口元は、ひどくつらそうだった。</p>
<p>「わたしが何をしても、何を言っても、お前は反抗しない。喜んで、と全て受け入れる。自分の言葉は一切、口にしない。わたしにはそれが、」</p>
<p>　ぎり、と口をひき結んだ。彼が何を言いたいのか、私には分からなかったけれども、痛そうに、苦しそうにしている上級天使様を、なんとかしてあげたいと思った。できることなんて、今の私にはまばたきしかないのだけど、何かしないでいるのも悲しかったので、私はぱちり、まぶたを動かした。</p>
<p>「……おかしいだろ、こんなのは」</p>
<p>　かすかに、口元が緩んだ。</p>
<p>「お前をこんなにしておいて、今考えているのは、どうすれば良かったんだ、という言葉なんだ」</p>
<p>　どうせ何もかもが歪んでいるなら今更だ、と言う口元に、なにかきらきらするものがつたい落ちた気がするけれど、すぐに上級天使様が顔を上げてしまったので、私にはもう知るすべがなく、できることといえばやっぱり培養液をほんの少し揺らがせることだけだった。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">258</post-id>	</item>
		<item>
		<title>きっとそう遠くない未来について</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%8d%e3%81%a3%e3%81%a8%e3%81%9d%e3%81%86%e9%81%a0%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%84%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:09:56 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=256</guid>

					<description><![CDATA[　久しぶりに会った幼なじみの金沢キツネは、以前とは少し『違って』いた。 「……お前か」 　ドアを開けるなり、キツネは僅かに眉をひそめた。 「お前で悪かったですねえ」 　口を尖らせるとキツネはため息をつく。 「なんだいきな...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%8d%e3%81%a3%e3%81%a8%e3%81%9d%e3%81%86%e9%81%a0%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%84%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/" title="続きを読むきっとそう遠くない未来について">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　久しぶりに会った幼なじみの金沢キツネは、以前とは少し『違って』いた。</p>
<p>「……お前か」</p>
<p>　ドアを開けるなり、キツネは僅かに眉をひそめた。</p>
<p>「お前で悪かったですねえ」</p>
<p>　口を尖らせるとキツネはため息をつく。</p>
<p>「なんだいきなり。へそ曲がりは相変わらずか」</p>
<p>　まあ入れ、と促されて渋々ドアをくぐる。事務所の中は整然としつつも、少し前の地震の影響で落ちたのだろう本や雑貨が部屋の隅に積まれていた。<br />
　来客用のソファに腰かけると、キツネがティーバッグで淹れた紅茶を置いてデスクに座る。</p>
<p>「久しぶりだな。おばさんは元気にしているか」</p>
<p>「うん。けど、ちょっとアレになったね。こないだの事件で、うん」</p>
<p>「お前の話は脈絡がない。まだ直ってないな」</p>
<p>「そういうキツネは、前よりトゲトゲ。やな言い方する」</p>
<p>「この稼業では無機質な喋り方をしたほうが、より相手がバロックに浸れるんだ。私の感情が介在する余地を作らないように」</p>
<p>　私はバロックじゃないよと言いかけたけれど、どうせまたへりくつで返されるだろうからわざと黙って紅茶を飲んだ。ほら、私だってすこしは成長しているんだよ。すくなくとも、キツネがよく知ってるような小さな私じゃあ、ないんだよ。だけどキツネはきっと気づいてないんだ。くやしいなあ。</p>
<p>「で、おばさんは大丈夫なのか。昔良くしてもらったから、相談に乗るが」</p>
<p>　気づいてないくせして、キツネは私の言いたいことが分かる。昔からそう。肝心なことは伝わらないのに、どうでもいいことはすぐに察する。変わってないのは、どっちだろう。</p>
<p>「大丈夫。お姉ちゃんが見てるし、まだそこまでひどくない。こわいの、時々だから」</p>
<p>「そうか……まあ、必要になったら呼んでくれ。きっと力になる」</p>
<p>「ありがと、キツネ」</p>
<p>　トゲトゲしてるくせに、すっごく優しい。変わらないんだ、そういうとこは。<br />
　でも、やっぱり違う。私の知ってるキツネは、そうじゃない。</p>
<p>「ところで、今日は何用なんだ」</p>
<p>「あのね、あの、でっかい地震で家がぼろになったから、みんなでこっちに来たの」</p>
<p>「引っ越しか。それで挨拶に？」</p>
<p>「そう。これからはね、ちょくちょく来るよ」</p>
<p>「……ふうん」</p>
<p>　あ、と思った。<br />
　キツネがなにも言わない。<br />
　私は知っていた。マルクト教団を報道するニュースで、一瞬ちらりと映ったその人影。みしらぬ少女の手を引いて、信者の波を掻き分けるその姿。次に映像が切り替わったときには施設が崩壊するところだったから、本当に一瞬だった。でも、間違いはない、そう思った。</p>
<p>「ねえ、キツネ」</p>
<p>「なんだ」</p>
<p>　すっかり冷めてしまったカップのふちを、指でなぞる。</p>
<p>「キツネは、……キツネだよね？それともバロック屋なの？」</p>
<p>「……本当に脈絡がないな」</p>
<p>　その声は、戸惑うでも、呆れるでもなく、空間に横たえるみたいに発せられていた。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">256</post-id>	</item>
		<item>
		<title>Architype Engine</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/architype-engine/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:08:47 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=254</guid>

					<description><![CDATA[「ですから、何度も申し上げますが僕はアンドロイドで」 「そうだね」 「……警官を補佐する立場でもあり」 「うんうん」 「重要な任務を遂行中です」 「そっかぁ。そいつは大変だ」 「……あなたは、どう説明すれば納得していただ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/architype-engine/" title="続きを読むArchitype Engine">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「ですから、何度も申し上げますが僕はアンドロイドで」</p>
<p>「そうだね」</p>
<p>「……警官を補佐する立場でもあり」</p>
<p>「うんうん」</p>
<p>「重要な任務を遂行中です」</p>
<p>「そっかぁ。そいつは大変だ」</p>
<p>「……あなたは、どう説明すれば納得していただけるのですか」</p>
<p>「説明？そんなのいらないよ」</p>
<p>「では、一体――」</p>
<p>「私が欲しいのは、コナーくん。きみのハートなんだよ！」</p>
<p>　そう言うと、彼女は白い歯を見せて笑った。その笑顔は『青空によく似合う』という形容句を思い出させた。<br />
　なぜかは、わからなかった。彼女の度重なる接触により感化されていったのかもしれない。<br />
　ハート。心。つまりは――感情。</p>
<p>「明日こそはきみのハートをがっちり掴んでみせるからさ、ここでまっててよね！」</p>
<p>　そう言い残し、彼女はカフェテラスから足早に立ち去っていった。残った僕が彼女の飲み終えたカップのトレイを持ち、カップのゴミを捨ててトレイを店に返すまでが一連のやりとりになっていた。<br />
　僕が何一つとして持ち得ないものを、彼女はねだり続ける。それでも僕は、ここで彼女を待つことをやめたりしないのは、彼女の指令を受けたからか、それとも――</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">254</post-id>	</item>
		<item>
		<title>可視化の海で</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e5%8f%af%e8%a6%96%e5%8c%96%e3%81%ae%e6%b5%b7%e3%81%a7/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:07:59 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=252</guid>

					<description><![CDATA[　その雑踏の中で、彼女は妙に目立った。しかし特別に美しいという容姿でもなければ奇抜な行為をしていたというわけでもない。花壇の縁に腰をかけてオーディオプレーヤーを操作しているだけだ。 　だが、たまたま周囲をスキャンした時彼...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e5%8f%af%e8%a6%96%e5%8c%96%e3%81%ae%e6%b5%b7%e3%81%a7/" title="続きを読む可視化の海で">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　その雑踏の中で、彼女は妙に目立った。しかし特別に美しいという容姿でもなければ奇抜な行為をしていたというわけでもない。花壇の縁に腰をかけてオーディオプレーヤーを操作しているだけだ。<br />
　だが、たまたま周囲をスキャンした時彼女の持つプレーヤーが相当古い機種であったことと、それが故に再生が困難であることが分かったため、僕は彼女がプレーヤーを手放さずに操作し続け、更には彼女がひどく悲しそうな表情を浮かべているのを疑問に思った。<br />
　今はさして忙しくもなく、買い出しに出てきただけなので多少の時間はある。困っているであろう女性に対し、僕の中のプログラムが「手助けをせよ」と告げていた。</p>
<p>「お困りですか」</p>
<p>　声をかけると、彼女は弾かれたように顔を上げた。警戒と驚きの色が見える表情に、僕は身分証を提示しながら優しく話す。</p>
<p>「怪しい者ではありません。僕はコナー。警察の捜査補佐アンドロイドです。たまたま周囲をスキャンした際、あなたがとても悲しそうな顔をしていたので、つい」</p>
<p>　ありのまま説明すると彼女の目が幾分緩められ、大きく息をついた。</p>
<p>「あ、アンドロイドか……びっくりした」</p>
<p>「驚かせてしまい、申し訳ありません」</p>
<p>「ううん、大丈夫。この街きたばっかりで、あんまりアンドロイドに慣れてなくて」</p>
<p>　お気遣いありがとう、と彼女は薄く口元を持ち上げて言うと、視線を手の中に落とした。古いオーディオプレーヤーから伸びるイヤホンコードは、もちろん彼女の耳にかけられている。ただし、片方だけ。</p>
<p>「無線対応していない機種というと……最低でも10年は経っていますね」</p>
<p>　そう言うと、彼女はふっと息をついた。</p>
<p>「そっか、アンドロイドは見ただけで分かるんだったね。……そう、すっごく古いやつなんだ。だから、もう音が出なくって」</p>
<p>　それで悲しそうな顔をしていたのかと納得はしたが、同時に新たな疑問も浮かぶ。</p>
<p>「買い換える予定は……」</p>
<p>　彼女は静かに首を振った。</p>
<p>「なんとなく、替えられないの」</p>
<p>「なんとなく」</p>
<p>「だって、ずっと一緒にいたんだよ。まだ10代のころからさ、好きなアーティストの新曲出る度にわざわざCD買って入れて。その前に一回CDで再生してね、聴きながら、過去のアルバムから自分だけのプレイリストをワクワクしながら作って、それがいーっぱいあるんだよ。データは引き継ぎできるけど、そういう思い出みたいなのは、この子にしかない」</p>
<p>　そう言って彼女は、ぎゅ、と手の中のプレーヤーを握りしめた。表面は所々傷つき、塗装がはげていても、彼女がどれだけ「その子」を大事にしているか、容易に理解できた。<br />
　僕は俯きがちになった彼女の横に座り、手を差し出した。</p>
<p>「少し、見せていただけませんか？」</p>
<p>「え、うん」</p>
<p>　彼女からプレーヤーを受け取り、スキャンをかける。すると、バッテリーの磨耗と接続部の接触不良が挙げられた。検索をかければ互換性のある部品が流通している。入手できる場所は――</p>
<p>「え、っと。コナーさん？」</p>
<p>　声をかけられスキャンを止めると、戸惑った表情の彼女が僕を覗き込んでいる。そういえば彼女はアンドロイドに慣れていないと言っていた。</p>
<p>「このプレーヤーをスキャンしていました。見たところ、イヤホンの接続部が接触不良を起こして音が出なくなっているようです。その部分を交換すれば大丈夫でしょう」</p>
<p>「え、ほ、本当に？」</p>
<p>「はい。同じ部品はありませんが、代替できるものが流通しています。少々専門的な修理店に行く必要がありますが、付近にあるようですね」</p>
<p>　彼女は口を開けたまま何度か瞬きし、それから口元を綻ばせた。</p>
<p>「よ……よかったぁ！そっか、完全に壊れちゃったわけじゃないんだ……よかった……」</p>
<p>「丁寧に使われているから、ですよ」</p>
<p>「そっかな……へへ、ありがとうコナーさん！」</p>
<p>　プレーヤーを返すと、彼女は慈しむように両手で包み込んだ。本当に大事にしている様子がよく分かる。<br />
　この街で機械は消耗品だ。壊れたら捨て、また次のものを買う、その繰り返し。彼女のように同じ機械を長く使い続ける者はあまりいない。このように、まるで長年の友人のように扱う者も。<br />
　身体を巡るブルーブラッドが、奇妙な脈動をした。同時にソフトウェアの異常を検知する。</p>
<p>「コナーさん？」<br />
　不思議そうに首を傾げる彼女に、僕はすみませんと断りを入れて立ち上がる。</p>
<p>「そろそろ戻らなければ……プレーヤーが直ることを願います。では」</p>
<p>「あ、ま、待って！」</p>
<p>　振り返ると、驚いた顔の彼女が僕の手を掴んでいた。なんと答えようか思案していると、彼女は慌てて手を離す。</p>
<p>「な、なんで掴んじゃったんだろ……ごめん、なんでもないんだ、自分でも、よく分からなくて」</p>
<p>　頬が紅潮し、心拍数が上昇している。一般的に恥ずかしいという感情であるが、その直前の、彼女の行動は僕にも理解しきれなかった。<br />
　それなのに、その行動にどこか納得をしている自分もいる。先程から奇妙なことが続いているのは、一体なにが原因なのか。</p>
<p>「――宜しければ」</p>
<p>　身体を彼女のほうに向け、</p>
<p>「修理に出すのであれば、同行致しましょうか。本日は残念ながら時間がありませんが、後日であれば。都合のいい日と時間を教えていただけますか」</p>
<p>「そ、そこまでしてもらうの悪いよ」</p>
<p>「勤務時間外の行動は特に制限もされておりませんから」</p>
<p>「そういうことじゃなくてね」</p>
<p>「ご不満でしょうか」</p>
<p>「そういうことでもなくてね！うわー意外に押しが強い……分かったよ。確かに知識ある人がいてくれたほうが助かるしね」<br />
「光栄です。では連絡先を」</p>
<p>「はい。……よろしく、コナーさん」</p>
<p>「コナーで良いですよ」</p>
<p>「初対面の人をいきなり呼び捨て出来ないなぁ」</p>
<p>「アンドロイドですよ？」</p>
<p>「そうだけど……じゃあ間を取ってコナー君」</p>
<p>「間ですか」</p>
<p>「うん」</p>
<p>　にこりと照れくさそうに笑う彼女に微笑み返し、今度こそ、その場を後にする。<br />
　買い出しを頼んだハンクには怒られてしまいそうな時間になったが、RK800としては有意義な時間になったと言える。このソフトウェアの異常は、きっと彼女と過ごしていれば解明できることだろう。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">252</post-id>	</item>
		<item>
		<title>暗闇女の記憶</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e6%9a%97%e9%97%87%e5%a5%b3%e3%81%ae%e8%a8%98%e6%86%b6/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:03:01 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=250</guid>

					<description><![CDATA[　いつもわたしのまわりには、人の目と閃光があった。 　人の目たちはわたしに、「もっと元気よく」とか、「もっと色っぽく」とか言いながらたくさんの閃光を浴びせた。そうして映し出されたわたしの姿は、また誰とも知らない人の目たち...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e6%9a%97%e9%97%87%e5%a5%b3%e3%81%ae%e8%a8%98%e6%86%b6/" title="続きを読む暗闇女の記憶">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　いつもわたしのまわりには、人の目と閃光があった。</p>
<div style="height:80px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>　人の目たちはわたしに、「もっと元気よく」とか、「もっと色っぽく」とか言いながらたくさんの閃光を浴びせた。そうして映し出されたわたしの姿は、また誰とも知らない人の目たちに晒されて、短時間で消費されていく。<br />
　それがわたしという存在に許された全てだった。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「歌をうたっていたんだね」</p>
<p>　今まで気づかなかったよ、と言ったのは、少年のような青年のような、もしくはその中間みたいな声だった。初めて聞く声。外界にはまだわたしの知らない人がいたのかと不思議な気持ちになり、歌をやめてそちらを向いた。すると男の子がぎょっとしたのがわかった。</p>
<p>「あ、ご、ごめん」</p>
<p>「いいのよ。気にしないで」</p>
<p>「でも」</p>
<p>「この姿、気に入ってるから」</p>
<p>　そう言うと、男の子は少し安心したような空気をまとって、わたしの隣に座った。<br />
　わたしの『今の』見た目がどうなっているかは知る手段がないけれど、カンオケ男によれば「寝起きに見れば一発で目が覚める」らしいので、きっとそういうことなんだろうと思う。<br />
　だけど、もう人の『目』を気にしなくて良いのは気楽だった。それと引き換えなら目が見えないくらいなんてことはない。わたしは歌がうたえるのならそれでいい。だから、今日も外界のはしっこで、汚れた水に足を浸けながらうたうのだ。</p>
<p>「歌が好きなんだね」</p>
<p>　男の子が言う。</p>
<p>「ええ。わたしがやりたかった本当のことだから」</p>
<p>「真実（ほんとう）？」</p>
<p>「そう。世界がこんなになって、こんな姿になって、わたしにとってはこれが真実（ほんとう）なの」</p>
<p>　歌も。言葉も。真実（ほんとう）がかき消されてしまうならそんな世界のほうが歪んでいる。この姿になれた今ではそう考えている。</p>
<p>「ところで、あなたはどこから来たの？」</p>
<p>　そう尋ねると、</p>
<p>「どこから来たんだろうね」</p>
<p>　と、答えた。<br />
　その声には『なにもなかった』。悲しみも、寂しさも、なにもない。感情がまるで無色透明な水のようだった。</p>
<p>「じゃあ、どこに行くの？」</p>
<p>　自然に声が震えた。どれだけうたっても枯れたことがないわたしの喉が、からからに乾いている。初めての感覚だった。彼と話したことで、わたしのなかに新しいなにかが生まれようとしているのが分かった。それは身が凍るような恐ろしいもののようでも、飛び跳ねたくなるほど嬉しいもののようでもあった。相反する二つが混ざりあって、溶け合って、別のなにかを形作ってわたしのなかを駆け巡っている。<br />
　ややあって、彼がわずかに動いた。</p>
<p>「神経塔」</p>
<p>　きっと、その場所を指差しているんだと思った。<br />
　神経塔。全ての元凶であり全ての始まり。多くの異形が徘徊し、時折悲鳴のような声が聞こえてくる悍ましい場所。そんなふうに聞き及んでいる塔に、彼は向かうのだと言う。</p>
<p>「何をしに？」</p>
<p>「生きるために」</p>
<p>　そのとき。<br />
　彼の言葉がわずかに色づいたのに気づいた。</p>
<p>「僕はそろそろ行かなきゃ」</p>
<p>　立ち上がったのか、じゃりと砂を踏む音がして気配がわずかに遠くなる。わたしはなにか言おうとして、あるのかもわからない唇を開きかけたが、掠れた喉からは小さな息しか出なかった。</p>
<p>「歌、上手だったよ」</p>
<p>　それだけ言い残すと、徐々に彼の足音は遠ざかっていった。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>　歌が。<br />
　歌がうたえればそれだけでよかった。わたしのためにわたしの喉を鳴らして、誰に言われるでもなく好きなように動いて、うたっている間いつでも心は自由だった。それがわたしの真実（ほんとう）だった。それ以上欲しいものなんてあるはずがなかった。</p>
<p>　それなのに。</p>
<p>「歌、上手だったよ」</p>
<p>　嬉しいと、思ってしまった。<br />
　初めてだった。歌を聞いてもらうのが。言葉をかけてもらえるのが。『わたし』をそんなふうに見てくれるのが。こんな気持ちになるのは、生まれてから初めてのことだった。<br />
　もう一度聞いてもらいたい。<br />
　今度は、彼のことをうたったものを。<br />
　それからわたしは沢山うたった。今までうたったことのないような歌も、昔からずっとうたい続けてきた歌も、わたしのなかのあらゆる音をかきあつめてうたい続けた。<br />
　それでも彼を表すことが、どうしてもできなかった。</p>
<p>「歌、上手だったよ」</p>
<p>　言葉だけがわたしのなかで響いている。残響のようだった。繰り返し、繰り返し、わたしの内側をひどく揺らし続けているのに、その揺らぎをいつまでも捕まえることができない。<br />
　焦燥。わたしのなかには、彼の残響に応えられるものがないというのだろうか。そんなはずはない、だってわたしは、うたっている間は自由で、なんでもできて、どこにだって行けるのに、わたしは、</p>
<div style="height:80px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「暗闇女は言っていた。なぜ、歌をうたっているのだろうと」</p>
<div style="height:80px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>　彼女が暗闇女と呼ばれているのを初めて知った。でも、その名で呼ぼうとは思わなかった。<br />
　歌が好きで、うたうのがとても上手な子。外界では何度も目覚めているのに今まで気づかなかった。あのとき、いつもなら通らない道を通ってみようと思わなければ、きっとずっと気づかないままだった。<br />
　ぼくは彼女のことがもっと知りたかった。<br />
　だから、どうしてそんなことを言うのか確かめたかった。あんなに嬉しそうに、楽しそうにうたっていたのに、彼女の真実（ほんとう）はどこにいってしまったのだろう。もしやぼくがいない間に何かあったのか、そう思うと自然に足がそちらに向いた。<br />
　彼女は、誰も気づかないような外界の端で、汚れた水に濡れるのも構わず、そこに腰掛けてずっと歌をうたっている、はずだった。</p>
<p>　歌が、聞こえない。</p>
<p>「待っていたわ」</p>
<p>　彼女が振り返った。<br />
　ぼくは、その言葉になにも返せない。分かってしまったのだ。彼女がどうしてうたえなくなってしまったのかを。<br />
　彼女もまた『埋まりつつある』。</p>
<p>「わたし、歌が……うまくうたえなくなってしまったの。あなたに会ったときから」</p>
<p>　ぼくは、なにも言えなかった。</p>
<p>「初めはとても辛くて、焦ったわ。あなたに褒めてもらった歌、また聞いてもらいたいのにそれができないのが悲しかった。だけど、わたしの中のたくさんの音を拾っているうちに、ようやく気づいたの」</p>
<p>　『ぼく』には返事をすることができない。</p>
<p>「わたしが歌をうたうのは、わたしのためじゃない。わたしの真実（ほんとう）を形にして、それを聴いてくれた人に返すためなんだって。だからね」</p>
<p>　彼女は口許をゆるく綻ばせ、その音を柔らかく、美しく形にした。</p>
<p>「もう一度、『あなた』に会わせて欲しい」</p>
<p>　ものが見えない彼女だからこそ、分かったのだろう。『ぼく』が『僕』でないことを。『僕』は『ぼく』になったことを。そして、彼女はここで終わらなければ真実を永遠に埋められないということを。<br />
　ぼくは止めていた足を動かして彼女に近づき、背負っていた剣を下ろした。両手に握って深く息を吸い、彼女に向き直る。彼女は少しも怯むことなく、嬉しそうにぼくのほうを向いている。きっと彼女の見えない視線の先に『僕』がいるのだろうと思うと、喉の奥からなにかが溢れるような気がした。けれどぼくにはそれを形にすることができないので、息を吐き、もう一度吸い込んだときに目を閉じて剣を振り下ろした。</p>
<p>　彼女のきれいな水からは、絶えず美しい歌が流れ続けている。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">250</post-id>	</item>
		<item>
		<title>ひかりの手のひら</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%b2%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%81%ae%e6%89%8b%e3%81%ae%e3%81%b2%e3%82%89/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:02:03 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=248</guid>

					<description><![CDATA[　デスティニーアイランドは、私にとって不変の象徴だった。同じような毎日を同じように過ごして、なんとなく毎日を生きるような、そんな場所だった。 　私はそれが好きだった。変化することは疲れることで、慣れないものに触れるのはた...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%b2%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%81%ae%e6%89%8b%e3%81%ae%e3%81%b2%e3%82%89/" title="続きを読むひかりの手のひら">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　デスティニーアイランドは、私にとって不変の象徴だった。同じような毎日を同じように過ごして、なんとなく毎日を生きるような、そんな場所だった。<br />
　私はそれが好きだった。変化することは疲れることで、慣れないものに触れるのはたまらなく恐ろしい。波だって、凪がいいに決まっている。心は波に似ていると思う。誰だって荒れ果てた海を泳ぎたくない。まあ、私は泳げないのだけれど。</p>
<p>「っおーーい！！」</p>
<p>　びくりと肩を震わせた。威勢のいい大きな声。茶色いつんつん頭を大きく揺らして、空色の瞳の少年が私に駆け寄ってきた。</p>
<p>「未登録名前姉！」</p>
<p>「ソラ、いつも元気だね」</p>
<p>　同じ島に住む少年、ソラは、3つ違いの私のことを「未登録名前姉」と呼ぶ。いつ頃からだったかは覚えていないけれど、ソラがそう呼んでからは島のみんなも「未登録名前姉」と言うようになった。</p>
<p>「未登録名前姉は、また本読んでるのか？今度はどんな本？」</p>
<p>「ある勇者のお話。神さまから授かった不思議な宝石と、運命を誓い合った仲間たちと冒険する物語だよ」</p>
<p>「へーっ、面白そう！今度読んで聞かせてよ」</p>
<p>「いいけど、たまには自分で読んでみたらいいのに」</p>
<p>「へへ、未登録名前姉が上手に読んでくれるからさー」</p>
<p>「調子のいいこと言って。ところで、なにか用事？」</p>
<p>「あっそうそう！向こうの浜でワッカたちとボール遊びするけど、未登録名前姉も来る？」</p>
<p>「……私は、」</p>
<p>　ソラは、すごく優しい子だから。私みたいな、いつも隅で本を読んでいるような日陰者にも声をかけてくれる。けれど、私は運動も得意じゃないし、お喋りも苦手で、島の子どもたちのなかでは一番年上だから。私がいるとみんなに気を遣わせてしまうと、ずっとそう感じている。<br />
　どうしてソラが私を気にかけてくれるのか、分からない。<br />
　私は、ソラが、今日も声をかけてくれることを期待して外で本を読んでいるような、そんな浅ましい人間なのに。</p>
<p>「なっ！一緒に遊ぼう！」</p>
<p>　差し出された手を、どうしたって振り払うことができない。</p>
<p>「……うん」</p>
<p>「よっしゃ！急げ、みんな待ってる！」</p>
<p>　今日も私は、平凡な毎日に差し込む一筋の光を求めて走る。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">248</post-id>	</item>
		<item>
		<title>ルーク・ハントは緑の目</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%af%e7%b7%91%e3%81%ae%e7%9b%ae/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:00:55 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=246</guid>

					<description><![CDATA[　参考書から顔を上げて、はぁー……と長いため息をついた。もうすぐ苦手な科目の小テストがあるので放課後に図書館で勉強をしていたのだが、これがちっとも進まない。我が寮ポムフィオーレの目指す美は外見だけではなく内面も磨くことに...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%af%e7%b7%91%e3%81%ae%e7%9b%ae/" title="続きを読むルーク・ハントは緑の目">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　参考書から顔を上げて、はぁー……と長いため息をついた。もうすぐ苦手な科目の小テストがあるので放課後に図書館で勉強をしていたのだが、これがちっとも進まない。我が寮ポムフィオーレの目指す美は外見だけではなく内面も磨くことにある、と掲げられており、私が敬愛するヴィル寮長もそれを体現している。だから小テストだろうと苦手なんて、言っていられないのだけれど。<br />
　先ほどから2ページも進まない参考書を見て、もう一度ため息を吐く。<br />
　もし、ルーク先輩だったなら。ヴィル寮長にも一目置かれるあの人なら、容易く解いてしまうのだろうな。羨ましいな、私もあんなふうになりたいな。勉強も、運動も、容姿も。もっと自信を持ちたいのに。そうすれば――</p>
<p>「っと、！」</p>
<p>　どさどさ、と背後で何かが落ちる音がした。驚いて振り返ると、男子生徒がいくつかの本を取り落としてしまったらしい。腕章を見るにハーツラビュル生だろうか。規律に厳しいリドル寮長に見つかったら、きっと怒られてしまうだろうな。</p>
<p>「……大丈夫？」</p>
<p>　気の毒になって本を拾う手伝いをすると、生徒は心底ほっとしたように「ありがとう」と言った。やっぱりリドル寮長はこわいんだろうな。<br />
　本を集め終えて席に戻ろうとすると、あのと呼び止められる。</p>
<p>「もしかして、行き詰まってるのかい？」</p>
<p>「え？」</p>
<p>「長いこと難しい顔をしていたから」</p>
<p>　見られていたのだと思うと途端に恥ずかしくなり、視線を落としてしまう。それを見た男子生徒は小さく笑みを漏らし、</p>
<p>「もしよければ、教えようか？」</p>
<p>「えっ、いいの？」</p>
<p>「拾ってくれたお礼だよ」</p>
<p>「ありがとう。それじゃ――」</p>
<p>「ボンジュール！ご機嫌いかがかな」</p>
<p>　どくんと心臓が鳴った。一瞬で頭が真っ白になってしまい言葉を失う。</p>
<p>「こんにちはルーク先輩」</p>
<p>「何かあったのかい？」</p>
<p>「僕が落とした本を彼女に拾ってもらいまして。お返しに勉強を教えようかという話を」</p>
<p>「なるほど。それは良いことをしたのだね！」</p>
<p>　ルーク先輩に微笑まれ、つい視線が泳いでしまう。このままじゃ失礼だと、何か言おうとしているうちに先輩が「しかし、」と告げた。</p>
<p>「勉強は私が教えよう。キミのその本を見たところ、やるべきことがたくさんありそうだからね。それに、我がポムフィオーレの生徒が困っているならば副寮長として助けてやりたいのさ！」</p>
<p>「そう、ですか？それじゃあお礼はまた後日に」</p>
<p>「ちょっ、」</p>
<p>「本、ありがとう。助かったよ」</p>
<p>　生徒が立ち去る背中を呆然と見送る。まずい。どうしよう。まさか、あのルーク先輩に勉強を教わることになってしまうなんて。だって私は、ルーク先輩のことを尊敬していて。ヴィル寮長と同じくらい、いや、それ以上に、私はルーク先輩を。</p>
<p>「マドモアゼル、どこが分からないんだい？」</p>
<p>　……こうなってしまっては仕方がない。できるだけ早く、というと少し失礼かもしれないが、とにかく憧れのルーク先輩と二人きりでいるというのは心臓がもたないので、申し訳ないが手早く終わらせてしまおう。<br />
　暴れそうになる心臓をなんとかなだめて、先輩と向かい合って席につく。すると先輩がぐいと身を乗り出してきたので、反射的にのけぞってしまった。</p>
<p>「え、あ、すみません」</p>
<p>　先輩は、少しだけ驚いた顔をしていた。</p>
<p>「いや、こちらこそ。驚かせてしまったかな？」</p>
<p>　けれどすぐに微笑んでくれた。それが申し訳なくて、視線を落として唇を噛む。<br />
　こんな態度を取ってしまってもルーク先輩は優しい。それが私にだけ向けられたものでないとしても。私には、嬉しかった。それだけでいいと、思っていた。ずっと、これからも。</p>
<p>「キミは」</p>
<p>　肩が震えたのを悟られはしなかっただろうか。</p>
<p>「な、なんでしょう」</p>
<p>「さきほどの生徒とは親しいのかい？」</p>
<p>　ルーク先輩は、美しい緑色の瞳で私を見つめている。</p>
<p>「え？いえ。さっき合ったばかりです」</p>
<p>「そうか。それは安心したよ」</p>
<p>　なにを。<br />
　と、問いかける唇は人差し指で塞がれた。<br />
　緑色は弧を描いている。</p>
<p>「有名な戯曲の言葉だ。知っているかな」</p>
<p>　私は戯曲に詳しくない。ルーク先輩がなにを言おうとしているのか分からない。だけど、なぜか、歪められた緑色からあの感情を痛烈に感じ取ってしまった。</p>
<p>「『緑の目は嫉妬の化け物』」</p>
<p>　その時初めて、私はとっくに逃げられないところに追い込まれていたのだと気づいた。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">246</post-id>	</item>
		<item>
		<title>ルーク・ハントは兎に逃げられる</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%af%e5%85%8e%e3%81%ab%e9%80%83%e3%81%92%e3%82%89%e3%82%8c%e3%82%8b/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 17:00:23 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=244</guid>

					<description><![CDATA[「ボンジュール、マドモアゼル！今日も美しいね！」 「先輩ってやっぱおかしいですよね」 　あえてどことは言わないが、ジト目でルーク先輩を見つめた。しかし先輩は本当に不思議だというように「なぜそう思うんだい？」と小首を傾げて...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%af%e5%85%8e%e3%81%ab%e9%80%83%e3%81%92%e3%82%89%e3%82%8c%e3%82%8b/" title="続きを読むルーク・ハントは兎に逃げられる">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「ボンジュール、マドモアゼル！今日も美しいね！」</p>
<p>「先輩ってやっぱおかしいですよね」</p>
<p>　あえてどことは言わないが、ジト目でルーク先輩を見つめた。しかし先輩は本当に不思議だというように「なぜそう思うんだい？」と小首を傾げている。<br />
　容姿端麗にして頭脳明晰。我がポムフィオーレの副寮長の実力を持つあのルーク・ハントが、わたしのような成績も容姿も魔力も全て『並』であるいち生徒にご執心、かつ毎日顔を合わせるたび「美しい」などと宣う理由がまったくもって分からない。美しいものを見すぎて頭がおかしくなってしまった――とでも言ったほうがまだ説明がつく。</p>
<p>「っていうか、忙しいんで後にしてもらえますか」</p>
<p>「おや？今日のキミのスケジュールによると、この時間はまだ余裕があったはずだよ」</p>
<p>　なんで！人のスケジュールを本人以上に把握しているんだ！！<br />
　比喩ではなく頭を抱えると、「悩む姿も美しいよ！」とかいう能天気な言葉が降ってきたためもれなく頭痛もプラスされた。<br />
　本当に、なぜなのか。<br />
　見た目も、頭も、そのほかあらゆる能力において、私には突出したものがない。目立ったことも、かといって悪目立ちもしたこともない。それなのに、先輩のように欲しいものを欲しいだけ手に入れるような人が、なぜわたしなんかに構うのか。</p>
<p>「わたし。きらいなんです」</p>
<p>　これは悪い予想だ。でも、それしか考えられない。</p>
<p>「先輩みたいになんでも持ってる人に同情されるのも、好きでもない人にお世辞言われるのも。きらいです」</p>
<p>　ルーク先輩は、目を丸くして驚いていた。<br />
　珍しい表情をさせてやったぞという優越感と、そのとおりだったじゃないかという落胆が胸の中で綯い交ぜになる。やっぱり、先輩は、先輩のなかでのわたしは、</p>
<p>「では、中身のある言葉なら受け取ってもらえるのかな？」</p>
<p>「……は……いっ！？」</p>
<p>　まるで最初から決まってたみたいに、先輩は素早くわたしの腰を引き寄せて手を取った。ダンスに誘うような優雅な身のこなし。あっけにとられていると、ぐっと端正な顔が近づいて、鮮烈な翠の瞳がわたしを射抜くように見つめた。</p>
<p>「私はキミに、一度たりとてうわべだけの言葉を紡いだことはないよ」</p>
<p>「え……」</p>
<p>「すべて私の本心さ。キミは自分のことを『並』だと言うが、その並を維持、または向上するのに努力しているだろう？その姿勢はとても美しいと私は思っているよ。それから、先程のように私相手でも物怖じせずはっきりと意見できるのも良いところだね。あとは――」</p>
<p>「もういい！もういいです！！」</p>
<p>「分かってもらえたかな？」</p>
<p>　わたしが沸騰しそうになっているというのに、目の前の翠は楽しそうにほころんでいる。悔しくてなにか言おうとして、でも金魚みたいに口を開けたり締めたりすることしかできず、視線を落とすしかなくなった。<br />
　なんだ、それ。本心って。それってルーク先輩が、まるで私に……？<br />
　いや待て。この人は比較的誰にもこんな態度じゃなかったか。うん。そうだな。そういうことにしておこう。なんか結局この人の思い通りにされてる気がして腹が立ってきた。っていうか。</p>
<p>「いつまで腰抱いてんすかコノヤローーー！！！！」</p>
<p>　ガゴッ</p>
<p>　渾身のヘッドバットをぶちかまし、よろめく先輩から脱兎のごとく逃げ出した。ザマーミロ！！なんでも思い通りになると思ったら大間違いだぞルーク・ハントめ！！</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「……面白い。実に面白い！！キミは私の予想をいとも容易く飛び越えてくれるね！ますます愛おしくなったよ私のラパン！次こそは必ず、愛の狩人の名にかけてキミを射抜いてみせよう！」</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「……こんなところでなにやってるのよルーク。というよりまず鼻血を拭きなさい」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">244</post-id>	</item>
		<item>
		<title>我妻善逸は女の子が好き</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e6%88%91%e5%a6%bb%e5%96%84%e9%80%b8%e3%81%af%e5%a5%b3%e3%81%ae%e5%ad%90%e3%81%8c%e5%a5%bd%e3%81%8d/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 16:58:26 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://swingswing.echo.jp/?post_type=works&#038;p=242</guid>

					<description><![CDATA[　柔らかくて、甘くて、可愛いものが好きだ。 　だから女の子は好きだ。 　というのを包み隠さず表現してたらいつの間にか「遊び人」の称号が与えられていた。何故だ。 「サイッテー！！」 　バチンという音とともに木枯らしが吹き去...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e6%88%91%e5%a6%bb%e5%96%84%e9%80%b8%e3%81%af%e5%a5%b3%e3%81%ae%e5%ad%90%e3%81%8c%e5%a5%bd%e3%81%8d/" title="続きを読む我妻善逸は女の子が好き">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　柔らかくて、甘くて、可愛いものが好きだ。<br />
　だから女の子は好きだ。<br />
　というのを包み隠さず表現してたらいつの間にか「遊び人」の称号が与えられていた。何故だ。</p>
<p>「サイッテー！！」</p>
<p>　バチンという音とともに木枯らしが吹き去った。もうすっかり冬だ。足元でかさかさ枯葉が舞うのをぼんやり眺めていると、女の子は「もう行こ！」と後ろで泣いてた女の子と連れ立って足速に去っていった。あんな踵の高いブーツであんな早く歩けるんだから女の子ってすごい。すごいとは思うけどサイッテーってなんだろうな。俺が「もしかして浮気してない？」と彼女に聞いたことだろうか。でも昨日知らん男と腕組んでホテル行ったの見ちゃったら聞くしかなくない？ちなみに彼女というのは今しがた俺のほっぺたを引っ叩いた子ではなく、その後ろで泣いていた（と見せかけてほくそ笑んでいた）子である。いや、元彼女か。すっかり友だちを巻き込んで壮大な別れ話を作り上げてしまえるのだからやっぱり女の子はすごいと思う。<br />
　ひゅうともう一度風が吹き、打たれた頬を撫でるので、痛みを思い出し身震いした。遊び人だなんだと言われているが、その実可愛い女の子に可愛いと言っているだけで恋愛経験値は恐ろしいほど低い。多分スライムとかのほうが強い。あいつら恋愛するのか知らんけど。とにかく、たまに、ごくごくたまーにこうしてお付き合いのお誘いをいただくので、その都度その場でオッケーを出すが、今のところこんな終わりばかりで成就した記憶がない。最長で半年だった気がする。しかしながら大学生2年にもなれば耐性がつくもので、以前ならもっと泣き喚いて追い縋って地団駄踏んで友人に「恥をさらすな」と一喝されたものだが、今ならなんとため息一つで済んでしまう。すごい成長だ。そういうことにしといてくれ。<br />
　俺は可愛いものが好きだ。だから女の子は好きだ。それなのに、何故いつもこうなってしまうんだろうか。</p>
<p>「大丈夫ですか？」</p>
<p>「はぅあ！！！！」</p>
<p>　絶叫しながら振り向くと、一人の女の子が俺の顔を覗き込んでいた。</p>
<p>「あの……道の真ん中で座り込んでいたので」</p>
<p>　ああーそっかーそりゃ道の真ん中で座り込んでる人見かけたらふつー声掛けるよねーうんうんわかるわかるーとかいう言葉が脳内を一通り駆け巡ったあと、</p>
<p>「やっぱり成長してねーじゃん俺ぇ！！！！」</p>
<p>　恥ずかしさと情けなさで猛ダッシュした。とくに行くあてがあったわけじゃないけどとりあえずこの内側から溢れ出る感情を何かに置き換えないとさらに恥ずかしいことを重ねそうだった。すでに重ねてるとか言わない。泣くぞ。泣いてるけど。</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>　ひたすらに走って、深く息をついたときそこが公園だったことに気づいた。日も暮れ始め、人が少なくなっていたので入って適当なベンチに身を投げる。<br />
　疲れた。色々と。<br />
　ぼんやり空を仰いだ。<br />
　俺は女の子が好きだ。なぜなら甘くて柔らかくて可愛いからだ。そのはずなんだが、付き合う女の子はなぜか俺に辛辣だ。なにが悪かったんだろう。あれが食べたいと言われればおごるし、ケンカしても俺から謝っているし、連絡だって毎日してる。それなのに、別れる時はいつも女の子のほうからだ。俺は、好きなのに。まだ、まだ、</p>
<p>「あの、」</p>
<p>「はぅあ！！！！」</p>
<p>　飛び上がってから振り向くと、さっき俺に話しかけてきた子がそこにいた。</p>
<p>「足、速いんですね」</p>
<p>「え、まぁ……」</p>
<p>　こう見えて足の速さには自信がある。取り柄と言ってもいいくらいだろう。……それに追いつけるこの子も何気にすごいのでは？</p>
<p>「これ、落としましたよ」</p>
<p>　すっと差し出されたのは、まだ新しいパスケース。お揃いの何かが欲しい、そう言われて、二人でお店を回って探したものだった。</p>
<p>「……ありがとう」</p>
<p>　複雑な気持ちでそれを受け取り、どうしようか考えあぐねる。<br />
　このまま捨ててしまうか、そんなことを考え始めていると不意に女の子が言った。</p>
<p>「辛かったですね」</p>
<p>　は、と顔をあげる。<br />
　女の子は俺をまっすぐに見ていた。あたたかくて、やわらかくて、それでいてかわいくて。俺はその子の眼差しに釘付けになった。</p>
<p>「気を落とさないでください。きっと、時間が癒やしてくれますよ」</p>
<p>　にこり、と、女の子が笑って、</p>
<p>「女の子にカツアゲされるなんて、辛かったですよね」</p>
<div style="height:200px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「カツアゲじゃねええええええええええ！！！！！！」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">242</post-id>	</item>
	</channel>
</rss>
