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	<title>ケモノからアイをこめて &#8211; 揺れる</title>
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	<title>ケモノからアイをこめて &#8211; 揺れる</title>
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		<title>ななつめ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:33:53 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[あれからわたしは、マロマートのお手伝いを自らかってでた。 お世話になりっぱなしはしゃくだから、自分にできることをしたかったのだ。 偶然にも、トアル村からやってきたマロという少年がお店をひらくというのでそのお手伝いをするこ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%aa%e3%81%aa%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むななつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>あれからわたしは、マロマートのお手伝いを自らかってでた。<br />
お世話になりっぱなしはしゃくだから、自分にできることをしたかったのだ。<br />
偶然にも、トアル村からやってきたマロという少年がお店をひらくというのでそのお手伝いをすることにした。（その歳で店主ってすごいな）</p>
<p>今日は一人で店番。<br />
あんまりお客はこないけど、仕事はしなくちゃ。<br />
わたしは商品を磨いたり、窓を拭いたりしていた。<br />
そのとき、入り口のドアが開いた。お客さんだ。振り返って挨拶をする。</p>
<p>「いらっしゃいまー……ってリンク！」</p>
<p>「や、未登録名前」</p>
<p>そこにいたのは、いつぞやカカリコ村を救ってくれた緑衣の勇者様。<br />
ミドナを連れていないところを見ると、村には休息にきたのだろうか。<br />
わたしとしてはとても迷惑というか……気まずい。<br />
だってあんなことがあれば、誰だってそうなる。</p>
<p>ほぼ初対面の人に、いきなりキスされれば。</p>
<p>「……で、なにか用ですか」</p>
<p>「敬語はやめてくれよ。俺と未登録名前の仲だろ？」</p>
<p>「ここはお店で、わたしは店員。敬語なのは当たり前です」</p>
<p>「でも敬語な未登録名前も可愛い」</p>
<p>「なんでそうなるっ！」</p>
<p>思わずツッコミをいれてしまった。<br />
するとリンクはとぉっても嬉しそうに笑った。</p>
<p>「やっぱり未登録名前は普通がいいな」</p>
<p>ああ、してやられた。<br />
わたしはがっくりとうなだれた。</p>
<p>「……んで、何が欲しいわけ？赤い薬？」</p>
<p>「未登録名前」</p>
<p>ゴッ</p>
<p>「おいおい大丈夫か？」</p>
<p>「誰のせいだ誰の！」</p>
<p>わたしはカウンターにぶつけたおでこをさすりながら、リンクをにらみつけた。<br />
しかしリンクは一切ひるむことはなく、至って真面目だ。<br />
だから困る。<br />
こんなふうに、直情的に思いをぶつけられては、どう返していいか、わからないのだ。</p>
<p>「……何か大きな音がしたが」</p>
<p>そこへ、奥で商品の整理をしていたマロくんが顔を出した。<br />
これはチャンスだ。</p>
<p>「マロくん後お願いします！わたしちょっと出てくる！」</p>
<p>「あ、ああ」</p>
<p>「まっ待てよ！」</p>
<p>リンクの脇をするりと抜けて（腕を掴まれそうになったけどなんとかかわした）、わたしはお店からダッシュで逃げた。<br />
なぜかリンクも追いかけてきてた。</p>
<p>「なんで追うの！」</p>
<p>「未登録名前が逃げるからだろ！」</p>
<p>わたしは必死で走った。<br />
けれど男性の体力に女性がかなう筈もなく、わたしはあっさり腕をつかまれてしまう。<br />
そのままカカリコ村のはずれまで連れて行かれた。</p>
<p>「離して！」</p>
<p>必死にもがく合間に、リンクの寂しそうな声がした。</p>
<p>「……なんで、逃げるんだよ」</p>
<p>あんまりつらそうな声だったので、思わず抵抗をやめてリンクを見た。<br />
眉をひそめて、じっとこちらを見ている。</p>
<p>「俺のこと、本当は嫌いなのか？」</p>
<p>ほんとう。ほんとうのこと。<br />
それは、わたしは。</p>
<p>「俺、未登録名前のことが好きだって。何度も言った。でも未登録名前は答えてくれない」</p>
<p>だって、だってわたし。</p>
<p>「嫌いなら、はっきり言ってくれ」</p>
<p>「……嫌いじゃない」</p>
<p>「じゃあ、どうして」</p>
<p>それを口にするのは、とても辛くて、寂しくて。<br />
けれど伝えなきゃいけない。<br />
ほんとうのこと。</p>
<p>「わたし、は」</p>
<p>ノドが痛くて、声がかすれた。</p>
<p>「この世界の、人間じゃ、ないから。きっと、いつか帰らなきゃいけないから」</p>
<p>確定してるわけじゃないけど、きっとそう。<br />
わたしはなにかの間違いでここにいる。<br />
その間違いは、いずれ正される。<br />
この村がトワイライトから正されたように。<br />
わたしが元の世界に帰る日が、くる。<br />
そうしたら、リンクの気持ちには応えられない。<br />
応えちゃ、いけないんだ。<br />
けれど、彼は。</p>
<p>「そんなこと関係ない」</p>
<p>「え、」</p>
<p>リンクは、そっとわたしを抱きしめた。<br />
壊れ物でも扱うかのように。</p>
<p>「未登録名前がどこの人間でも。俺と未登録名前はここで出会ったし、今もいる。分からない未来のせいで、未登録名前の本当の気持ちを聞けないのは嫌だ」</p>
<p>「リンク」</p>
<p>「明日未登録名前がいなくなっても、俺は未登録名前のことが好きだし、これからもずっと好きだよ」</p>
<p>どうしてあなたはそんなに真っ直ぐなの。<br />
迷ってるわたしが、ばかみたいだ。<br />
未来におびえて本当の気持ちに嘘をついて、今を大切にしてなかった。<br />
リンクのおかげで気づいたよ。</p>
<p>「……ありがとう。そこまでわたしのこと考えてくれて」</p>
<p>だから、ちゃんと答える。</p>
<p>「わたしも、リンクが好き」</p>
<p>リンクの青い瞳を見て、応えた。<br />
彼は優しく微笑んで、</p>
<p>「やっと、未登録名前の気持ちが聞けた」</p>
<p>狼だったときみたいに、わたしの頬にすりよった。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>むっつめ</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%82%80%e3%81%a3%e3%81%a4%e3%82%81/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:32:06 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[光の雫が全て集まると、リンクとミドナは光に包まれてどこかへ行ってしまった。 光の精霊を復活させるために集めていたというから、きっとそこへ行ってるんだろう。 うーん、やっぱり不思議な世界だ。 わたしは教会入り口で待つことに...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%82%80%e3%81%a3%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むむっつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>光の雫が全て集まると、リンクとミドナは光に包まれてどこかへ行ってしまった。<br />
光の精霊を復活させるために集めていたというから、きっとそこへ行ってるんだろう。<br />
うーん、やっぱり不思議な世界だ。<br />
わたしは教会入り口で待つことにした。<br />
しばらくすると、ミドナと、見慣れない青年がやってきた。</p>
<p>「やあ。さっきはありがとう」</p>
<p>「え？」</p>
<p>金髪碧眼の、青い瞳をした青年は、さも親しげにわたしに話しかけてきた。<br />
当然、わたしには分からない。知らない人だ。でもミドナが一緒にいる。<br />
どういうことなんだろう。</p>
<p>「やっぱり分からないか」</p>
<p>青年はちょっと困ったように笑って、自分の耳を見せた。<br />
そこには、見覚えのある青いピアス。</p>
<p>「え、それ、リンクが」</p>
<p>「うん。俺がリンク」</p>
<p>「え、えええ！？」</p>
<p>なんで！？どうして！？<br />
リンクって、狼だったんじゃないの！？<br />
なんで人間の姿に……。<br />
わたしがいっぱいハテナマークを頭に浮かべていると、ミドナがククッと笑った。</p>
<p>「前言っただろ。人間は、トワイライトでは魂になる」</p>
<p>「う、うん」</p>
<p>「こいつの場合は特殊でな、狼になっちまうのさ」</p>
<p>「へえ、そうだったの。……ってそうじゃない！」</p>
<p>わたしはリンクに背を向けて、顔を覆った。<br />
ってことは、てことはだよ。</p>
<p>わたし、リンクに、き、きっ、</p>
<p>「そーいやオマエ、リンクにキスしてたなあ！」</p>
<p>「わああ言わないでよばかあああ！！」</p>
<p>振り返って、ミドナをたたこうとした。しかしミドナはするりと脇を抜けて、思いっきり笑いながらどこかへ行ってしまった。<br />
ひ、ひどい！ほんとうにひどい！<br />
こんな状態で、どうリンクと接すればいいの！<br />
頭の中がぐるぐるして、思考が止まる。</p>
<p>「あーあのさ。未登録名前」</p>
<p>わたしはどきりとした。<br />
だって、リンクって、すごく整った顔してるんだよ。<br />
金髪で青い瞳で、声もよく通るいい声。<br />
そんな人にわたしは……。<br />
あーもう考えたくない。</p>
<p>「あのさ。俺、嫌じゃなかったよ」</p>
<p>え？<br />
わたしは思わず振り返っていた。<br />
にこにこ笑顔のリンクが、そこにいた。</p>
<p>「未登録名前にキスされて、嫌じゃなかった」</p>
<p>それって。<br />
またわたしの思考が停止する。</p>
<p>「未登録名前は狼の俺のほうがいい？」</p>
<p>「そっそんなことない！」</p>
<p>反射的にそう答えていた。</p>
<p>「よかった。俺もできればこっちのほうがいいから」</p>
<p>「……そう、なんだ」</p>
<p>リンクはわたしに歩み寄って、顔を近づけた。<br />
驚いて動けないわたし。そして、</p>
<p>「俺からもキスがしたいから」</p>
<p>唇にやわらかい感触が降ってきた。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>いつつめ</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%a4%e3%82%81/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:31:09 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[呆然と崩れた家とリンクを見ていたけど、わたしははっと気がついた。 地面に、血痕。 「リンク！怪我してる！」 わたしはリンクに駆け寄った。 見ると左前足に引っかき傷ができていて、血がでていた。 きっと壁に体当たりしたときだ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むいつつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>呆然と崩れた家とリンクを見ていたけど、わたしははっと気がついた。<br />
地面に、血痕。</p>
<p>「リンク！怪我してる！」</p>
<p>わたしはリンクに駆け寄った。<br />
見ると左前足に引っかき傷ができていて、血がでていた。<br />
きっと壁に体当たりしたときだ。<br />
ミドナが呆れたように、</p>
<p>「あーあ。リンク一人なら穴掘って外に出られたんだがなー」</p>
<p>「そんな……」</p>
<p>でも、確かにミドナの言うとおりだ。<br />
わたしがいなければ、リンクはもっと安全に出られたはず。<br />
わたしのために穴を作って、わたしのために怪我をした。</p>
<p>「ごめん、ごめんねリンク」</p>
<p>わたしはリンクの首に腕を回して、抱きしめた。ちょっと泣きそうだった。<br />
リンクはわたしの頬に「大丈夫だよ」って言ってくれるみたいに優しくすりよった。</p>
<p>「あっちに井戸があるから、そこで傷を洗おう」</p>
<p>恐らく火傷もしてるだろうから、まずは冷やさなくちゃ。</p>
<p>井戸まで行って、水をくんでリンクの傷にそっとかける。<br />
リンクは痛そうに目を閉じて、耐えてるみたいだった。<br />
その表情を見ると、やっぱり罪悪感がこみ上げてきた。<br />
最初村にきたときも、そうだった。<br />
うろたえるばかりで何も出来なくて、迷惑しかかけていなくて。<br />
自分がとても情けない。<br />
わたしは両手で顔を覆って、泣き始めた。</p>
<p>「おいおい、なにも泣くことないだろ」</p>
<p>ミドナは少し驚いていた。</p>
<p>「だっ……て……」</p>
<p>けれど一度流れ出すと止まらない。<br />
嗚咽を漏らしながら、わたしはその場にしゃがみこむ。</p>
<p>「くうん」</p>
<p>リンクが小さく鳴いて、心配そうにわたしを見ていた。<br />
体をすりつけて、慰めようとしてるみたい。</p>
<p>「ありがとう、ごめんね」</p>
<p>わたしは顔をあげて、リンクの顔を手で包む。そして、</p>
<p>ちゅっ</p>
<p>その鼻先にキスした。</p>
<p>「っおい！」</p>
<p>「どしたのミドナ」</p>
<p>「そいつ……いや、なんでもない」</p>
<p>どうしてミドナが慌てるんだろう。<br />
リンクも下向いちゃうし。<br />
あれ、わたし変なことした？動物にキスってよくあることだと思うけど、この世界じゃ違うのかな。<br />
ちょっとだけ恥ずかしくなったので、わたしは「包帯とってくる」と言い残して教会に走った。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>よっつめ</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%82%88%e3%81%a3%e3%81%a4%e3%82%81/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:30:35 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[「ここは……気配はするが、姿が見えないな」 ある家に入ったとき、ミドナが辺りを見回しながら言った。 リンクもしきりに視線を動かしている。 わたしはもとより姿はおろか気配も感じないので、どうしようもない。 それでもなんとか...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%82%88%e3%81%a3%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むよっつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「ここは……気配はするが、姿が見えないな」</p>
<p>ある家に入ったとき、ミドナが辺りを見回しながら言った。<br />
リンクもしきりに視線を動かしている。<br />
わたしはもとより姿はおろか気配も感じないので、どうしようもない。<br />
それでもなんとかしてあげたいなと思って、あちこち見て回る。<br />
すると暖炉があるのに気がついた。</p>
<p>「ねえ、暖炉に火をつけていぶりだせないかな」</p>
<p>「そいつはいいな」</p>
<p>リンクも頷いたので、さっそく暖炉に火をつけるわたし。<br />
しかし、</p>
<p>「きゃあ！？」</p>
<p>「なんだ！」</p>
<p>爆発に似た音とともに、暖炉が火を噴いて、あっという間に家が燃え上がった。<br />
一体どうして、なんて考えている暇はなかった。<br />
わたしは急いで家から出ようと玄関に向かったが、火の手はすぐに扉をなめる。<br />
どうしよう、これじゃ出られない！<br />
他に出口は、と悠長に探している暇もない。家の梁が、ミシミシと音を立て始めた。</p>
<p>「お先に失礼するぜ。お前らも早く出て来いよな」</p>
<p>「ミドナ！？」</p>
<p>ミドナはそういい残すと、しゅるんと影になって家の隙間から出て行ってしまった。<br />
なんて薄情な。リンクを助けたって言ってたけど、きっとこんな感じだったに違いない。<br />
なんて感心してる場合じゃない。天井はいまにも崩れそうだ！</p>
<p>「ガウ！」</p>
<p>戸惑っていると、リンクがいきなり走り出した。どうしたの、という間もなく、もろくなっていた壁に体当たりして、穴を開けた。<br />
そしてこちらを振り返りひと咆え、ついてこいと言ってるみたいだった。<br />
わたしは考えるまでもなく、その穴に飛び込んだ。<br />
外に出た瞬間に、ガラガラと家が音を立てて崩れた。<br />
――ここ、空き家だったからいいけど。誰もいなくてほんとうによかった。</p>
<p>「間一髪だったなー」</p>
<p>ミドナがククッと笑って浮いている。</p>
<p>「ひどいよ！先に行っちゃうなんて」</p>
<p>「あの状況でどうやってお前らを連れ出せたっていうんだよ」</p>
<p>まあ、確かにそうだけど。<br />
ミドナには不思議な力があるからいいけど、わたしとリンクはそうはいかない。<br />
不満はいっぱいあるけど、まあ飲み込んでおこう。</p>
<p>燃え尽きた家の残骸から、光の雫が現れる。やっぱりきれいだなあ。<br />
リンクがそれに触れると、器に光が収まった。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>みっつめ</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%bf%e3%81%a3%e3%81%a4%e3%82%81/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:29:55 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[わたしは言われたとおり、家のドアを開けたり物を動かしたりして、蟲のいる（らしい）場所まで誘導した。 リンクが見えない蟲めがけて飛び掛っていったりする姿はちょっと怖いけど、我慢する。 そういえば、気になっていたんだけど。 ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%bf%e3%81%a3%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むみっつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>わたしは言われたとおり、家のドアを開けたり物を動かしたりして、蟲のいる（らしい）場所まで誘導した。<br />
リンクが見えない蟲めがけて飛び掛っていったりする姿はちょっと怖いけど、我慢する。<br />
そういえば、気になっていたんだけど。</p>
<p>「リンクって、どうして足かせついてるの？ちぎれてるけど」</p>
<p>歩くとジャラジャラ鳴ってて邪魔じゃないのかなあ。まあ外せなさそうだけど。<br />
リンクの代わりにミドナが答えた。</p>
<p>「こいつドジ踏んで、敵に捕まってたことがあるのさ」</p>
<p>「大変だったんだね」</p>
<p>「まっワタシが救い出してやったんだけどな」</p>
<p>「そうなの？」</p>
<p>リンクを見ると、心なしか何か言いたそうにしている、ような。</p>
<p>「あ、あとひとつ気になったんだけど」</p>
<p>「なんだ」</p>
<p>「リンクって、狼なのにピアスしてるんだね」</p>
<p>小さめの、青いピアス。<br />
人間がつけるものを、どうしてリンクがしてるんだろう。<br />
ミドナはくっくっと笑ってから、</p>
<p>「それは教えられないな。なあリンク？」</p>
<p>「ガウ！」</p>
<p>「ふーん……？まあいいけど」</p>
<p>なにか事情があるのかもしれない。<br />
あれは特別製のピアスで、実はリンクの能力を制限してるものだ、とかさ。<br />
まさかね。</p>
<p>「コッチからも質問していいか？」</p>
<p>「ん、なあに？」</p>
<p>「オマエ、家はどこだよ」</p>
<p>あ、そうきたか。確かに今までまわった家でわたしの家って紹介はしなかったから、不思議に思うのは当然かも。</p>
<p>「あーわたしね。普段は教会でお世話になってる」</p>
<p>「つうことは、親がいないのか」</p>
<p>「いるけど、いないっていうか」</p>
<p>「なんだそりゃ」</p>
<p>うーん、話すこと自体はいいんだけど、面倒くさい。<br />
でも向こうも事情を話してもらったことだし、わたしのことも話しておかないと公平じゃないかな。</p>
<p>「わたしね、この世界の人間じゃないんだ」</p>
<p>「は？」</p>
<p>ミドナがすっとんきょうな声をあげた。リンクも驚いているのか、目を見張っている。</p>
<p>「ある日突然、気がついたらここに倒れてたんだ。１年くらい前かなー。はじめはわたしも信じられなかったけど、レナード牧師に話を聞いてたら信じるしかなくて」</p>
<p>あの時は、ほんとうに大変だったと思う。<br />
思う、ってのは、わたしが泣きまくって叫びまくったせいでよく覚えてなくて、きっと周りのみんなが大変だったんだろうなっていうこと。<br />
今ではすっかり馴染んでるし、不便もないけど。<br />
ただ、やっぱりちょっとは、寂しい気持ちもあるけど。</p>
<p>少しだけうつむいていたら、リンクが鼻先でつついてきた。<br />
なぐさめてくれるのかな。優しい子だ。</p>
<p>「ありがと。わたしは大丈夫」</p>
<p>「ガウ」</p>
<p>「なんか……悪かった」</p>
<p>ミドナがばつの悪そうな顔をしている。<br />
なんだか似合わない。わたしは噴出してしまった。</p>
<p>「笑うなよ！人が謝ってんだぞ！」</p>
<p>「あは、ごめんごめん。でも、ミドナはいつもどおりがいいよ」</p>
<p>ミドナはすっかり怒ってしまって、オマエには金輪際謝らない！とそっぽを向いてしまった。<br />
それがおかしくて、また笑ってしまった。<br />
寂しい気持ちが、ほんの少し和らいだ。<br />
そっぽを向いていたミドナだったけど、なにか思いついたようにこちらを振り向いた。</p>
<p>「とすると、だ。オマエは別の世界から来たから、この世界の影響を受けないでいられるってことか」</p>
<p>「そうなの？」</p>
<p>「そうとしか考えられないぜ。でも異世界から来たなんて例が他にないから本当かどうか分からないけどな」</p>
<p>でもまあ、それならつじつまが合うし。<br />
きっとそういうことなんだろう。</p>
<p>「ガウ」</p>
<p>「おっ蟲が近いのか。未登録名前、行くぞ」</p>
<p>「うん！」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>ふたつめ</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%b5%e3%81%9f%e3%81%a4%e3%82%81/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:29:16 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[誰も、いない……？ おかしいな、レナードさんがどこかに出かけているにしても、誰かしらは教会にいるはずなのに。 それに、今気づいたけど。 村の中を歩いている人が一人もいなかった。 どういうことなの……？ 「あーあ、やっぱり...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%b5%e3%81%9f%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むふたつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>誰も、いない……？<br />
おかしいな、レナードさんがどこかに出かけているにしても、誰かしらは教会にいるはずなのに。<br />
それに、今気づいたけど。<br />
村の中を歩いている人が一人もいなかった。<br />
どういうことなの……？</p>
<p>「あーあ、やっぱりな」</p>
<p>後ろにいたミドナが中を覗き込んで言った。<br />
リンクが中に入り、辺りを見回すようなしぐさをする。</p>
<p>「やっぱりって、どういうこと？」</p>
<p>「この世界は今、ちょっと普通じゃないのさ」</p>
<p>ミドナは説明を始める。<br />
この世界（一部分）は今、トワイライトというものに変わってしまっていて、影の魔物が蔓延り人間は魂だけの存在になっているという。<br />
それを正すには「影の蟲」に捕らえられた光の精霊の力「光の雫」を集める必要があるとのこと。<br />
……正直、そんなこと言われても訳が分からなかった。<br />
いきなりのことで理解が追いつかない。<br />
しかし戸惑うわたしに、ミドナは更に続ける。</p>
<p>「これは重大なヒミツだぜ。それをアンタに話すってことは、わかるな？」</p>
<p>それは、理解できた。</p>
<p>「協力しろ、ってこと？」</p>
<p>「そういうことだ。ククッ」</p>
<p>光の雫を集めれば、世界が元に戻るというなら。<br />
……やるしか、ないのかな。<br />
レナードさんたちがいない今、動けるわたしが、村をどうにかしないと。<br />
お世話になった人たちに恩返しができると思えば、大丈夫。<br />
わたし、やれる。</p>
<p>「わかった。やる」</p>
<p>「ワウ……」</p>
<p>リンクが心配そうな目をして、わたしを見ている。<br />
わたしはかがんで頭をなでてあげた。</p>
<p>「大丈夫だよ。いざってときは逃げるから」</p>
<p>「ガウ！」</p>
<p>「なんだ、威勢のいいことだな」</p>
<p>「リンクはなんて言ってるの？」</p>
<p>ミドナには、リンクの言ってることがわかるみたいだった。</p>
<p>「俺が守るから安心しろだとよ。かっこつけやがって」</p>
<p>「そうなんだ、ありがとねリンク！」</p>
<p>わしゃわしゃと撫でる。<br />
ちょっと悲しい気持ちになってたけど、リンクを撫でてたら元気がでた。<br />
不思議な子だなあ。この子といると、なんでも出来るような気がしてくる。<br />
勇気を分けてもらってるみたいだ。</p>
<p>「じゃ、行こう！村のどこかにいる蟲を探せばいいんだよね？」</p>
<p>「待て待て、そう焦るな。蟲は、普通の人間には見えない」</p>
<p>え、じゃあどうすればいいの？</p>
<p>「探すのはコイツがやる。お前は物を動かしたりドアを開けたりしてくれりゃあいい」</p>
<p>なるほど。狼じゃそういうことはできないからね。<br />
って、</p>
<p>「ミドナはやらないの」</p>
<p>「面倒くさい」</p>
<p>一蹴されてしまった……。<br />
ともかく、こうしてわたしたちの雫探しが始まったわけだ。</p>
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		<title>ひとつめ</title>
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		<pubDate>Mon, 23 Jan 2023 11:28:37 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[――どういうことだ？トワイライトにいて魂化しないなんて……。 ――ワウ……。 ――まあいい。とりあえず起こしてやるか。 誰が、誰を起こすって？ はっきりしない頭で考えたとき、大きく体が揺さぶられた。 「おい起きろよ」 「...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%81%a4%e3%82%81/" title="続きを読むひとつめ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>――どういうことだ？トワイライトにいて魂化しないなんて……。</p>
<p>――ワウ……。</p>
<p>――まあいい。とりあえず起こしてやるか。</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>誰が、誰を起こすって？<br />
はっきりしない頭で考えたとき、大きく体が揺さぶられた。</p>
<p>「おい起きろよ」</p>
<p>「うーん」</p>
<p>頭が痛い……わたし、なにしてたんだっけ……？<br />
とにかく、状況を把握しなきゃ。</p>
<p>「ってえええええ！？」</p>
<p>おっ狼！狼がいるうううう！なんでカカリコ村に狼が！<br />
しかも、背中になにか乗ってる！飼い主、飼い主なの！？<br />
わたしは大きく後ずさり、その場でしりもちをついてしまった。<br />
しかし狼はわたしに近づいてきて――</p>
<p>「いやあああ！食べないでええ！わたしきっとおいしくないよおお！」</p>
<p>「誰が食うかよ」</p>
<p>「へっ」</p>
<p>背中に乗ってる、人……でいいのかな。人型だけど、子供より小さくて全身が黒い。その人が答えた。<br />
呼応するように、狼もわたしの前まで来るとお座りの状態になって、しっぽを振っている。<br />
た、食べる気はない、のかな……。<br />
恐る恐る手を伸ばし、頭を撫でてみる。<br />
噛み付く気配は全くなく、むしろ気持ちよさそうに目を閉じている。</p>
<p>「か、かわいい」</p>
<p>思わず口に出していた。<br />
すると背中の人が呆れたように、</p>
<p>「さっきまで怖がってたくせに、変なヤツだな」</p>
<p>「よく言われる」</p>
<p>「自覚あんのかよ……」</p>
<p>まあともかく。この人たちが危害を加えることはないみたいだから、ひとまず安心していいのかな。<br />
それより、</p>
<p>「あの、あなたたちはどうしてここに？」</p>
<p>「どうして、って……まあ旅しててここまで来たわけだが。それよりもあんたに聞きたいことがある」</p>
<p>「なに？答えられることなら」</p>
<p>「なんで『魂』になってないんだ？」</p>
<p>え？どういうことそれ。<br />
魂って、あの魂？輪廻転生とかっていうアレ？<br />
そんなオカルトめいたことが……いやこの世界ではあるんだった。<br />
いやでも人間が魂になるところを見たことは、この世界でもなかった。<br />
この人たちはどういう意図でそういう質問を……。</p>
<p>「そうだ、レナード牧師ならわかるかも」</p>
<p>「誰だソイツ」</p>
<p>「この村をまとめてる人だよ。ついてきて！」</p>
<p>わたしは立ち上がって、レナードさんの教会へ案内しようとした。<br />
背中の人はなぜかため息をついてから、後に続いた。</p>
<p>「そういえば、まだ名乗ってなかったね。わたし未登録名前」</p>
<p>「ワタシはミドナ。こいつはリンクだ」</p>
<p>「ガウ！」</p>
<p>名前を呼ばれて返事するなんて、賢いんだなあ。</p>
<p>「二人はどういう関係？」</p>
<p>冷静になると、飼い主と飼い狼という関係は、なんだかおかしく思えた。</p>
<p>「ただ利害が一致してるだけさ」</p>
<p>「ふうん」<br />
なにか事情があるみたい。<br />
とりあえず、わたしはリンクによろしくね、と鼻先を撫でてやる。くすぐったそうにしていた。<br />
かわいいなあ。犬みたい。<br />
するとミドナがリンクに向かって、</p>
<p>「オマエ、女相手だから照れてるのか？ククッ」</p>
<p>「ガウウッ！」</p>
<p>「狼でも照れるってことあるの？」</p>
<p>「いやコイツは……」</p>
<p>「？」</p>
<p>「まあ、あるんだろうな。ククッ」</p>
<p>なんか引っかかるけど、まあいいか。</p>
<p>そうこうしているうちに教会にたどり着いたので、わたしはドアを開けた。<br />
そして、絶句した。</p>
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