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	<title>恐怖映画短編 &#8211; 揺れる</title>
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	<title>恐怖映画短編 &#8211; 揺れる</title>
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		<title>2019年バレンタイン</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:20:58 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[&#8211;フレディ 「なんでチョコ持ってねえんだよ！」 「夢の中ですよここ」 「気合いで持ってこいよ」 「夢魔が言うんですかそれ……っていうかチョコ欲しいんですか？」 「お前から貰えるモンは全部欲しいなぁ」 「かっこ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/2019%e5%b9%b4%e3%83%90%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%b3/" title="続きを読む2019年バレンタイン">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>&#8211;フレディ</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「なんでチョコ持ってねえんだよ！」</p>
<p>「夢の中ですよここ」</p>
<p>「気合いで持ってこいよ」</p>
<p>「夢魔が言うんですかそれ……っていうかチョコ欲しいんですか？」</p>
<p>「お前から貰えるモンは全部欲しいなぁ」</p>
<p>「かっこいいけど、それ命も含まれてるんでしょうね」</p>
<p>「命というか貞そ「アウト！！！！」</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>&#8211;マイケル</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「マイケル、チョコあげる」</p>
<p>「（？）」</p>
<p>「今日バレンタインだから。……甘いものきらい？」</p>
<p>「（ふるふる）」</p>
<p>「よかった。じゃあ、はい」</p>
<p>「……」</p>
<p>「？　食べないの……えっマスク」</p>
<p>「……」</p>
<p>「（は、半分……）えっと、あーん？」</p>
<p>「（ふるふる）」</p>
<p>「違うの？……まさか口移しとかいう」</p>
<p>「（こくり）」</p>
<p>「いいいや恥ずかしいから！それは無理だよ――って近い！近いですマイケルさん！」</p>
<p>「……」</p>
<p>「すごい楽しそうだね！楽しんでるねくそう！」</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>&#8211;ゴーストフェイス</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「ねえ俺にチョk」</p>
<p>「ないです」</p>
<p>「嘘だろこの話終わるぜ！？」</p>
<p>「メタるのやめろ」</p>
<p>「じゃあ俺どうすりゃいいの？この憤りで誰か殺すしかないんだけど」</p>
<p>「（私に殺意向かないのか……）チョコはないんだけど、ちょっと考えたわけ」</p>
<p>「なに」</p>
<p>「一緒に買いに行けば好きなの買えるじゃない？その方がお得でしょ」</p>
<p>「ま……まさかお前がそこまで考えてくれてたなんて……！！」</p>
<p>「んで支払い押し付ける」</p>
<p>「得はお前か！！」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>籠絡</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e7%b1%a0%e7%b5%a1/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:19:57 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[&#8211;ややいかがわしい 　ベッドの上での小さな背中を抱え込み、足を絡める。経験が浅いためかそれだけで面白いほどびくりと体を震わせた。は身をよじって抜け出そうとするが、俺が服の中に手を入れ腹部に這わせると「あ、」と...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e7%b1%a0%e7%b5%a1/" title="続きを読む籠絡">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>&#8211;ややいかがわしい</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>　ベッドの上で未登録名前の小さな背中を抱え込み、足を絡める。経験が浅いためかそれだけで面白いほどびくりと体を震わせた。未登録名前は身をよじって抜け出そうとするが、俺が服の中に手を入れ腹部に這わせると「あ、」と息に似た声を漏らして動きを止める。</p>
<p>「可愛いなぁ、未登録名前」</p>
<p>　わざと耳元で囁いてやればたちまち耳が真っ赤になり、遠ざかるように頭を前に倒した。あらわになったうなじは驚くほど白い。吸い寄せられるように舌でなぞる。</p>
<p>「ひ、ぁ」</p>
<p>「いい声だ」</p>
<p>「……！！」</p>
<p>　手で口を覆ったのが分かる。実に初々しい反応だ。まさしく俺様好みの、な。</p>
<p>「可愛い声を隠すなよ？もっと聞かせてくれ」</p>
<p>「やっ……！」</p>
<p>　片手で未登録名前の手を外し、腹に当てていた手を上に滑らせると未登録名前は弱々しく首を振る。そのまま小さな膨らみを撫でると、また可愛らしい声が上がった。<br />
　今まで紳士的に振舞っていた相手だけに油断していただろう。未登録名前の中で俺は「優しいフレディおじさん」で、そのおじさんが手のひらを返すとは夢にも思わなかっただろうよ。ま、夢はここだがな。<br />
　目の前で震える少女は、俺様の手によって絶望に叩き落とされたのだ。そう考えると背中がゾクゾクする。もっと、もっと未登録名前の恐怖を味わいたい。俺は未登録名前の服の襟を爪で引き裂き、白い背中を露出させると舐めるように噛み付いた。</p>
<p>「んっ……！」</p>
<p>　堪え切れていない甘い声に、脳が溶けるような快感を覚えながら、肌に吸い付き、手で身体をまさぐる。その都度未登録名前は敏感に反応し、徐々に声を大きく――待てよ。<br />
　俺は態勢を変え、未登録名前の上にまたがる。仰向けになった未登録名前を覗き込めば、潤んだ瞳とかち合った。</p>
<p>「……フレディ、さん」</p>
<p>　上気した顔。急かすような声。視線は、まっすぐに俺を見ている。<br />
　――ちくしょう、やられた。まさかこの俺が。<br />
　気づいた時にはもう遅い。俺はどうあがいたってこいつから逃げられない。せめてできることといえば、「もっと、」とせがむ言葉を飲み込むことだけだ。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>&#8211;診断メーカー「大好きだから意地悪したい」より</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>カボチャの警鐘</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e3%82%ab%e3%83%9c%e3%83%81%e3%83%a3%e3%81%ae%e8%ad%a6%e9%90%98/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:19:23 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[　ぎりぎり、と頭が痛む。割れそうなほどの痛みに息を吐くとマスクの内側が熱くなった。テレビから流れてくる町の浮かれた様子も、もう僕の耳には届かない。 　体を動かせば寝そべったソファが悲鳴を上げた。まるで人の喉をきゅうと締め...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%82%ab%e3%83%9c%e3%83%81%e3%83%a3%e3%81%ae%e8%ad%a6%e9%90%98/" title="続きを読むカボチャの警鐘">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　ぎりぎり、と頭が痛む。割れそうなほどの痛みに息を吐くとマスクの内側が熱くなった。テレビから流れてくる町の浮かれた様子も、もう僕の耳には届かない。<br />
　体を動かせば寝そべったソファが悲鳴を上げた。まるで人の喉をきゅうと締め上げるときみたい。人の喉。掠れる息。動く目玉。腫れ上がる頬。</p>
<p>「……マイケル？」</p>
<p>　がたん。その声に僕は上体を持ち上げた。両手にカボチャを抱えた未登録名前が、ぱちぱち瞬きをしながら僕を見る。</p>
<p>「どうかしたの？」</p>
<p>　こてんと首を傾げる姿は、いつもだったら、可愛い可愛いってぎゅうと抱きしめたくなるけれど、今日の僕には、霞んで見えた。<br />
　カボチャのオレンジ色が目に刺さる。まだ何の細工もしてないのに、あの薄気味悪い笑顔が貼り付いてるように感じた。<br />
　未登録名前と出会って、ようやく僕は自分の場所を見つけたと思った。彼女の存在は失ったものを取り戻せる、そんなふうに思わせた。それなのに、それなのに、</p>
<p>「マイケル、本当にどうし、」</p>
<p>　近づいてきた未登録名前の腕を引き、強引にソファに押し倒す。落としたカボチャが床を転がり、タンスの角にぶつかって止まった。<br />
　僕は、包丁を片手に、未登録名前をじっと見つめている。未登録名前は驚きに満ちた瞳で僕を見上げていた。<br />
　こんなときにまで、怖がらないなんて、きみは、どれだけ僕を信じているのだろう。<br />
　僕の中の黒いものが、こんなにも、殺してしまえと叫んでいるのに。</p>
<p>「マイケル」</p>
<p>　でも、それは違った。</p>
<p>「私ね、マイケルに殺されてしまうなら、いいと思っているの」</p>
<p>　未登録名前はそっと腕を伸ばして、僕の右手に優しく触れた。強く握りすぎて温度が分からなくなっていた僕の手が、暖かさを得てほんの少し揺らいだ。<br />
　彼女の瞳は揺るがない。じっと僕を、僕のマスクの奥を、真っ直ぐに見つめている。<br />
　その言葉に返す返事は、――</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>（その先は、ブギーマンだけが知っている）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>二月の丘</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e4%ba%8c%e6%9c%88%e3%81%ae%e4%b8%98/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:18:43 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[　その女の子の瞳は、黒色をしていた。 　小さなころ、ママにもらった宝石ずかんでみたことがある。黒い水晶だ。真っ黒だけど、つややかで、なめらかな色をした水晶。ママが教えてくれたよ、水晶は、この湖の名前なのよって。ほかにも、...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e4%ba%8c%e6%9c%88%e3%81%ae%e4%b8%98/" title="続きを読む二月の丘">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　その女の子の瞳は、黒色をしていた。<br />
　小さなころ、ママにもらった宝石ずかんでみたことがある。黒い水晶だ。真っ黒だけど、つややかで、なめらかな色をした水晶。ママが教えてくれたよ、水晶は、この湖の名前なのよって。ほかにも、水晶にはたくさん色があることを知ったけれど、ぼくは黒色をしたのがいちばんすきだった。<br />
　その黒い水晶が、ぼくをじっと見つめている。さっき殺したやつらみたいに、おどろくでもおびえるでもなく、黒色にぼくだけがうつりこんでいる。あんまり見つめるものだから、ぼくもそわそわしてしまい、ナタをふり上げる気には、どうしてもならなかった。<br />
　月明かりがすこしかげって、また光をとりもどすころ、ようやく女の子は口をひらいた。</p>
<p>「わたしをたすけてくれたの？」</p>
<p>　助けた、の意味が分からずぼくはすこし首をかしげた。それをみた女の子は、ああそうかとうなずいた。</p>
<p>「わたし、無理やり連れてこられて……でも助かったわ。ほんとうにありがとう」</p>
<p>　にこりと笑った女の子が、とても、きれいだと思ったし、ひとにお礼を言われることだってないから、ぼくはずいぶん戸惑ってしまった。それを見た女の子は笑顔をひそめて不安そうな顔になる。</p>
<p>「なにか……気を悪くしたかしら。ごめんなさい」</p>
<p>　あやまる必要なんてないのに。それどころか、どうしてきみはぼくを見てもちっともこわがらないのだろう。ぼくは、きみの目の前で男を三人、殺したんだよ。返り血だってあびてるだろう。そのしろいほおとかわいらしい服に、べったりくっついてる。</p>
<p>　それなのに。<br />
　ああ、ぼくは。</p>
<p>　なにかにとりつかれたみたいだった。ぼくは血をあびたそのほおに触れて、かたちをなぞる。血が線をひいてなにかのおまじないみたいな模様をつくっていると、女の子が不思議そうに首をかしげた。</p>
<p>　そうか。きっとこれはおまじない。<br />
　彼女には、ぼくがばけものに見えないんだ。</p>
<p>　ぼくは彼女の手をひいた。彼女はびっくりしてすこしだけ声をだしていたけれど、おとなしく付いてきてくれた。<br />
　向かうのは、ほとりにあるぼくとママのおうちだ。おうちに帰ったら、どうしようかな。女の子が座れるばしょ、あったかな。まず片付けをしなきゃ。それからええと、なにをしたらいいかな。お客さんをおむかえしたことないから、すごくどきどきする。ねえママ、ぼくが女の子をつれて帰ったら、きっとおどろくと思うけれど、彼女はいいこだから、ママもすきになると思うんだ。それは、とっても、すてきなことだよ。</p>
<p>　手を引かれる少女のその後は、もう誰も知らない。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>Title:Zabadak</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>君・星・願で文を作ると好みがわかる</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e5%90%9b%e3%83%bb%e6%98%9f%e3%83%bb%e9%a1%98%e3%81%a7%e6%96%87%e3%82%92%e4%bd%9c%e3%82%8b%e3%81%a8%e5%a5%bd%e3%81%bf%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:18:09 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[&#8211;ゴーストフェイス 星に願いを。そんな嘘を誰がついたか。言葉にしたって叶わないのに、見ず知らずの星なんかに祈って願いごとが届くだなんてわたしにはどうしても思えない。 「お前は現実的だよなぁ」 「ゴスフェが夢み...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e5%90%9b%e3%83%bb%e6%98%9f%e3%83%bb%e9%a1%98%e3%81%a7%e6%96%87%e3%82%92%e4%bd%9c%e3%82%8b%e3%81%a8%e5%a5%bd%e3%81%bf%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b/" title="続きを読む君・星・願で文を作ると好みがわかる">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>&#8211;ゴーストフェイス</p>
<p>星に願いを。そんな嘘を誰がついたか。言葉にしたって叶わないのに、見ず知らずの星なんかに祈って願いごとが届くだなんてわたしにはどうしても思えない。<br />
「お前は現実的だよなぁ」<br />
「ゴスフェが夢みすぎなんだよ」<br />
「可愛くねえの」<br />
「なくて結構です」<br />
「あ、今のはちょっと可愛いぜ」<br />
けらけら笑う君の横顔に、いっそ届くはずのない言葉を投げてしまいたくなる。</p>
<p>&#8211;フレディ</p>
<p>「なぜフレディさんは私を殺せないのでしょうね」<br />
「そりゃお前が怖がらないからな」<br />
「怖いとは思っていますよ」<br />
「ウソつけ。心の底から恐怖しないと俺様は手出しできねぇんだぜ」<br />
「いえ、本当にとっても怖いです。怖いんですけど、それ以上に愛してしまっているので、怖がっているというかたちにならないようです」<br />
「……」<br />
「どうしましょう」<br />
「……星にお願いでもしてみるんだな」<br />
それで貴方に近づけるなら、いくらでも。</p>
<p>&#8211;マイケル</p>
<p>滑らかな肌。さらさらの髪。長いまつ毛。小さな吐息。今こんなにも近いのに、星の瞬く時間でしか君に会うことを許されないだなんて。<br />
けれど僕と親しくなってしまったら、きっと未登録名前に迷惑がかかる。それだけはダメだから、僕は眠る未登録名前を見つめるだけにする。<br />
「……」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>安定フラグ回収</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e5%ae%89%e5%ae%9a%e3%83%95%e3%83%a9%e3%82%b0%e5%9b%9e%e5%8f%8e/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:17:16 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[&#8211;だいぶメタい、会話文のみ 「ねえ！！！！俺のドラマ見た！？！？」 「うるっさいな何時だと思ってんの！！アパート暮らしなめんなよ！！！」 「んなことよりドラマ見たかって！！ネット配信されてるやつ！！！」 「見...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e5%ae%89%e5%ae%9a%e3%83%95%e3%83%a9%e3%82%b0%e5%9b%9e%e5%8f%8e/" title="続きを読む安定フラグ回収">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>&#8211;だいぶメタい、会話文のみ</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>「ねえ！！！！俺のドラマ見た！？！？」</p>
<p>「うるっさいな何時だと思ってんの！！アパート暮らしなめんなよ！！！」</p>
<p>「んなことよりドラマ見たかって！！ネット配信されてるやつ！！！」</p>
<p>「見たけどそれがなにか！？」</p>
<p>「えっマジ？てっきり興味ないかと思ってた……やっぱ俺ってば愛されt」</p>
<p>「ドラマ版のほうが有能だよね」</p>
<p>「えっ」</p>
<p>「マスクもふざけてなくてカッコいいし」</p>
<p>「えっえっ」</p>
<p>「殺人の手際がいいよね」</p>
<p>「……未登録名前はそっちの俺のがいい？」</p>
<p>「うん」</p>
<p>「そっか……そうかぁ…………ウッ」</p>
<p>「え、何も泣かなくても……」</p>
<p>「どうせ俺は女子の蹴りで怯む殺人鬼だよ……ドウテイだよ……」</p>
<p>「そこまで言ってないんだけどな」</p>
<p>「クソッ……スマホがあれば俺だって……」</p>
<p>「（そういうことじゃない気がする）でも、まあ、親しみはあるんじゃない？人間味があって」</p>
<p>「えっホントに？」</p>
<p>「愛嬌があっていいんじゃないの。なんとなく」</p>
<p>「あ、そう？やっぱり！？いやー俺も殺人鬼なんだけどさーやっぱ時流ってのがあんじゃん？ただの超人じゃ個性埋もれるって思うわけだよね！そこを言うと俺みたいなポジションって最近でもあんま見ないしもう確固たる地位が築かれてるよなぁ！」</p>
<p>「でも私はドラマ版の方が好きだけどね」</p>
<p>「えっ」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>一発殴るじゃ済まされない</title>
		<link>https://swingswing.echo.jp/works/%e4%b8%80%e7%99%ba%e6%ae%b4%e3%82%8b%e3%81%98%e3%82%83%e6%b8%88%e3%81%be%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:16:38 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[　おなじみのボイラー室に、フレディさんの姿はなかった。おかしいな、いつもだったら、よく来たなぁ#name1#って大げさに手を広げてくるのに。そして私が、来るもなにもフレディさんが呼ぶんでしょうって言って、そうだったかなと...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e4%b8%80%e7%99%ba%e6%ae%b4%e3%82%8b%e3%81%98%e3%82%83%e6%b8%88%e3%81%be%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84/" title="続きを読む一発殴るじゃ済まされない">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　おなじみのボイラー室に、フレディさんの姿はなかった。おかしいな、いつもだったら、よく来たなぁ#name1#って大げさに手を広げてくるのに。そして私が、来るもなにもフレディさんが呼ぶんでしょうって言って、そうだったかなと笑う彼を見ているのに。<br />
　あるいは彼の新しいお遊びなのかもしれない、そう思った私はごうごうと蒸気を吹き上げるボイラーの横を通って、金属のパイプを潜り抜けながら彼を探した。夢だから、ちっとも熱くない。そう感じさせることも出来るのだろうけど、少なくとも私の前でそういった操作をしているのを見たことがない。なぜ、と考えると胸のあたりが苦しくなるから、あまり考えない。<br />
　蒸気が少し薄れて、音も静かになったころに、細長くて薄暗い通路に出た。奥の鉄格子から白い光が差し込み、地下道みたいに濡れる床を照らしている。その通路の左端に、人影が映った。私は迷わずに駆け出した。</p>
<p>「フレディさん」</p>
<p>　壁を背に足を投げ出して座る影に声をかけると、中折れ帽がすうと持ち上がった。</p>
<p>「……よう、未登録名前」</p>
<p>　声にちからがない。それに、唇の端から赤い雫が垂れている。背中がぞっとし彼の胸を見ると、どくどくと真っ赤な血が流れていた。</p>
<p>「刺されたうえに、聖水だ。もう長くねぇ」</p>
<p>「そ、んな」</p>
<p>　夢の中では無敵のフレディさんだけれど、現実世界では普通のひとと同じくらいになってしまう。その上弱点を突かれたとあれば、私でさえどうなるかくらい分かった。<br />
　じわりと涙がにじむ。<br />
　フレディさんは殺人鬼だ。たくさんのひとから恐れられ、恨まれていることも知っている。だから、こうなってしまうことも十分考えられたのに。<br />
　私の前では優しくて、楽しい夢をたくさんみせてくれたフレディさんが消えてしまうのは、ほんとうに身勝手だけど、悲しくてつらい。</p>
<p>「いやだ、いやだ。フレディさんが消えちゃうのは」</p>
<p>　泣きながらフレディさんの肩を叩いた。とん、とん、とん。そんなことしたってどうにもならないのに、行き場のない感情は衝動になって収まらない。フレディさんも、誰かを殺すときはこんな感じなのかな。自分のなかの感情を、そのまま行動にしてるのかな。そう思うと、私とフレディさんに新しく共通点が生まれた気がして、今さらどうしてそんな繋がりが生まれてしまうのかとまた悲しくなった。<br />
　不意に。<br />
　フレディさんが私の手首を右手で掴んだ。</p>
<p>「まあ、そう悲しむな」</p>
<p>「む、むり、だよ、」</p>
<p>　涙でうまく言葉が出せない私に、フレディさんは目を細める。それから掴んでいたままの私の手を、ゆっくりとさすった。爪で傷つかないよう、ていねいに。（ああ、やっぱりこのひとはとても優しいんだ、）</p>
<p>「俺は消える。けど、な」</p>
<p>「け、ど？」</p>
<p>「すぐに復活するさ」</p>
<p>「……え」</p>
<p>　今なんて。<br />
　呆気にとられていると、フレディさんはくつくつと笑った。</p>
<p>「俺様だぞ？多少聖水かけられたくらいで死ぬか。ちょっと復活に時間がかかるだけだ」</p>
<p>　……もしかして。</p>
<p>「……だましたの？」</p>
<p>「お前の泣き顔、初めて見たがサイコーだな」</p>
<p>　くせになりそうだ、の声にばしんと肩を叩いた。だけどフレディさんは全く痛がる様子もなく、</p>
<p>「気は済んだか？もっと殴ってもいいんだぞ？」</p>
<p>　などというので、頬を思い切りつねってやった。痛ぇ！と叫んでいるけど気が済まないのでもう少しこのままでいることにする。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>診断メーカーより：「気は済んだか？もっと殴ってもいいんだぞ？」</p>
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		<title>きみを頼るはなし</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:15:30 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[　きみだけが頼りなんだ。 　言葉を発していなくても、マイケルが言っていることはわたしには分かる。それだけ一緒の時間を過ごしてきた仲だから。 　だけど、いくらマイケルの頼みでもきけないものはある。それが、マイケルが大事にし...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%8d%e3%81%bf%e3%82%92%e9%a0%bc%e3%82%8b%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%97/" title="続きを読むきみを頼るはなし">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　きみだけが頼りなんだ。</p>
<p>　言葉を発していなくても、マイケルが言っていることはわたしには分かる。それだけ一緒の時間を過ごしてきた仲だから。<br />
　だけど、いくらマイケルの頼みでもきけないものはある。それが、マイケルが大事にしてる妹のことならなおさら。ローリーの誕生日プレゼントを、私づてに渡して欲しいなんて。<br />
　ローリーとは結構親しくて、彼女のことは好きだし、マイケルがどれだけ妹を思っているかも知っている。とはいえ、一人の女の子のことを考えてるマイケルは、やっぱりいやだなぁとも思ってしまう。</p>
<p>「ごめんね。わたしじゃ、できないよ」</p>
<p>　そんなぐちゃぐちゃな気持ちを悟られたくなくて、マイケルのほうを見ないようにして答えた。落ちた視線がマイケルの大きな靴に向く。ぴくりとも動かない。呆れたかな。悲しんだかな。それとも、……きらいに、なったかな。<br />
　いやな気持ちはシミになり、どんどん悪いほうに広がっていく。じわじわ、じわじわ、わたしの心がどす黒いなにかで覆われだすころ、マイケルの足がすっと動いた。</p>
<p>「わ、あ」</p>
<p>　視界がぜんぶ、青色で埋まる。体は優しく包み込まれて、大好きな匂いでいっぱいになった。<br />
　固まっていると、わたしの背中に回っていた腕がゆっくりと持ち上がり、わたしの頭のてっぺんから髪を、なぞるようにふわふわ撫でた。</p>
<p>　きみが一番なのは変わらないから。</p>
<p>　手のひらから確かに伝わる言葉に、わたしはなんだか目の奥が熱くなって、マイケルの胸に押し付けた。<br />
　涙と一緒に黒いものが出ていくと、わたしはすっかり、ローリーにどうやって渡そうか考え始めていた。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>診断メーカーより：「お前だけが頼りなんだよ！」</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>おかしたりない</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:14:57 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[「フレディさんは、なんでもできるのね！」 　色とりどりのお菓子を出してやれば、はキラキラ輝く瞳で俺を見上げた。テーブルの上にはキャンディやチョコレートやクッキーで埋め尽くされている。 　テーブルに寄りかかった俺は、の頭を...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%81%8a%e3%81%8b%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%81%aa%e3%81%84/" title="続きを読むおかしたりない">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「フレディさんは、なんでもできるのね！」</p>
<p>　色とりどりのお菓子を出してやれば、未登録名前はキラキラ輝く瞳で俺を見上げた。テーブルの上にはキャンディやチョコレートやクッキーで埋め尽くされている。<br />
　テーブルに寄りかかった俺は、未登録名前の頭を撫でてやった。さらさらの髪が心地よく、まるで上等なシルクのようだ。</p>
<p>「ああ、ここでは何でも思いのままだ。だから遠慮しないで、欲しいものを言ってくれよ？」</p>
<p>「ありがとうフレディさん！だいすき！」</p>
<p>　未登録名前は小さな手のひらで皿いっぱいのクッキーを取り、これまた小さな口でかじりついた。柔らかな両頬が忙しなく揺れて、赤い舌が唇の端を舐める。唾液でてらてら濡れる唇が再び開いて、二口目に差し掛かるところで未登録名前はふと俺を見た。</p>
<p>「どうして見てるの？」</p>
<p>「ん？ああ」</p>
<p>　おかしたりないな、と思ってな。<br />
　そう言うと、未登録名前はふふっと笑って、</p>
<p>「お菓子は足りてるよ。へんなフレディさん」</p>
<p>　幸せそうな顔でお菓子を食べ続ける。</p>
<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>（いいやもっと俺に侵されろ）<br />
（そしてぐちゃぐちゃになるまで犯されろよ）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>レイン・コール</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ngr]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2023 13:14:21 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[　まっくらい夜の中にざあざあと降る雨を、ぼんやりと見上げていた。冷たいという感覚ももはやなく、ぬかるんだ地面に足を投げ出しながらコンクリートの硬い壁に背中を預けていた。 「しくったなぁー」 　豪雨にかき消えてしまうくらい...  <a class="excerpt-read-more" href="https://swingswing.echo.jp/works/%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%ab/" title="続きを読むレイン・コール">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　まっくらい夜の中にざあざあと降る雨を、ぼんやりと見上げていた。冷たいという感覚ももはやなく、ぬかるんだ地面に足を投げ出しながらコンクリートの硬い壁に背中を預けていた。</p>
<p>「しくったなぁー」</p>
<p>　豪雨にかき消えてしまうくらいの声で、わたしは独りごちた。<br />
　いつもなら、あんなタイミングで見つからないし、仮に見つかったとしても撒く自信はある。できなかったのは――仲間に裏切られたせい。<br />
　同じクスリやってる奴らなんて、同族なだけで仲間なんかじゃない。そのときわたしの頭の中から、一番肝心なところがすっぽ抜けていたんだ。<br />
　げほ、と咳き込めば血の味がした。転んだときに口を切ったらしい。ちくしょうアイツら容赦なく撃ちやがって、おかげで自慢の足が血だらけだ。寒さのせいで感覚ないけど。<br />
　これからどうするか。このままじゃ見つかるのは時間の問題だ。誰かを頼ろうにも、裏切られたわたしを拾ってくれそうなヤツが思い当たらない。<br />
　もう、終わりかな。<br />
　追われるのも逃げるのも、誰かにへつらうのも疲れた。いっそ見つかって楽になりたい。その上で死刑になっても、しょうがない。そういうことをしてきた。すべてが、もうどうでもいい。</p>
<p>「誰か、いっそ殺してくれ」</p>
<p>　その呟きは、やっぱり雨に消える。<br />
　はずだった。</p>
<p>「……は」</p>
<p>　わたしの横を何かが通り抜けたかと思うと、唐突に『それ』は正面に立った。2mはあろうかという、青いツナギを着た大男だった。顔は白いマスクに覆われ、右手にキッチンナイフを握りしめている。<br />
　噂に、聞いたことがある。<br />
　ハロウィンの夜にどこからともなく現れて、一度狙われれば絶対に逃げられないという殺人鬼。通称ブギーマン。</p>
<p>「はっ、……運がイイなこりゃ」</p>
<p>　ブギーマンは何も言わない。ただわたしを見下ろしている。</p>
<p>「あんた殺人鬼なんだろ？じゃあわたしを殺してくれよ。もう疲れたんだよ……色んなことにさ」</p>
<p>「……」</p>
<p>「ハロウィンにしか出てこないっつう殺人鬼に会えるなんてホント、ラッキーだよ。ブタ箱で死刑よりよっぽど嬉しいわ。あんたカッコいいし。最後に会えて良かった」</p>
<p>　適当な言葉をつらつら、今までそうしてきた癖からわたしの口はよく回った。その間もブギーマンは微動だにせずじっとわたしを見つめている。なぜだろう、一向に動く気配がない。まださかだたの殺人鬼コス？オタクか？<br />
　などと不安になりだした頃、くるりとブギーマンが背中を向けた。</p>
<p>「え、は、ちょっと！どこ行くんだよ！」</p>
<p>　傷ついた足を引きずって立ち上がり、わたしはブギーマンにしがみつく。だがブギーマンは一切立ち止まらずに歩き続ける。</p>
<p>「あんた殺人鬼じゃないのかよ！早くわたしを殺し……っ！！」</p>
<p>　ぐぎ、と足首が変なふうに曲がった。庇いながら歩いていたせいでバランスを失ったんだ。わたしはよろけ、雨に濡れるアスファルトに体を叩きつけ――なかった。</p>
<p>「……はい？」</p>
<p>　気がついたら、視点が高くなっていた。あと揺れている。ブギーマンに担ぎ上げられていると認識するまでに数十秒かかった。</p>
<p>「え？なんで？助けてくれる……ワケ、ないよね？」</p>
<p>　ブギーマンは答えない。ただ黙々と歩き続けるだけ。<br />
　……まあ、どうせ死ぬんだし、他に行くあてもないし、このままブギーマンに付き合うのもあり、か？<br />
　イマイチ意図が見えないながらも、少しだけ、このまま担ぎ上げられてんのも悪かないかもしれない、なんて思い始めていた。</p>
<div style="height:50px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>
<p>（僕のこと、かっこいいだって！）</p>
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