たまにヘンなこと言って、

まぐろくんはよく分からない人だというのは以前話した通りなのだが、まだまだ付加属性はあるわけで。

「未登録名前ちゃん★『てっさ』って知ってる?」

「うん。フグの刺身のことでしょ」

「じゃあ、なんで『てっさ』というか、知ってる?」

「そこまでは知らないなあ」

「フグって、致死性の毒があるでしょ?だから、当たると死ぬ、ってことで、フグのことを鉄砲って呼ぶようになったんだって★で、てっぽうのさしみ、略しててっさ、ってワケ★」

「へー。シャレのきいた由来だね」

「でしょ★ボクもちょっと面白いと思って★」

このように、まぐろくんがどこから仕入れてきたのか分からない話を急に振って来るのも付加属性の一つである。
最初は戸惑ったりしたのだが、一日3回くらいの頻度でこられれば慣れるというもの。
でも人死にに関わる話を面白いというその感性は、どこかズレているなとも思う。それを言うなら最初にてっさのシャレ作った人もそうだけど。
そういうところが、結構、いやかなり面白くもあるので、私はまぐろくんの唐突雑学にも飽きることがなかったりする。

「ねえ、まぐろくん」

「なんだい?」

「こういう話、他の人はどういう反応するの?」

素朴な疑問だった。そのはずだった。

「未登録名前ちゃんにしか、しないよ?」

「え?なんで?」

「んー、ナイショ★」

雑学を振舞う相手が私である理由に、内緒もなにもあるんだろうか。
やっぱまぐろくんはヘンだ。