ねむねむ

眠たい。非常に眠たい。
やはりお昼ご飯をお腹いっぱい食べたからだろうか。それともこの暖かい陽気のせいか。
どちらでもいいがこの眠気を抱えたまま部活なんてする気がおきないので、私は物理部部室に唯一設置されているソファに沈みこんでいた。

「おハロー★未登録名前ちゃん★」

「あーまぐろくん……」

やってきたのはまぐろくん。
りんごちゃんと先輩の姿がないので尋ねると、二人は用事があってまだ来れないそうだ。

「未登録名前ちゃん、眠そうだね★」

「うんものすごく眠い」

人がきたら多少は目が覚めるかなと思ったが全然そんなことはなかった。
こうなったらもうアレしかない。

「まぐろくん、私ちょっと寝るわ」

「えええ★」

「先輩たち来たら起こして」

「ちょ、未登録名前ちゃん★」

まぐろくんが何か言ってるようだが、私は自身の眠気に勝てず、ソファに横になった。

(困ったなぁ★)

好きな人が目の前で寝てるだなんて、どんな拷問だい。
でも寝てる未登録名前ちゃんを放って部室をでるわけにもいかないし。

(……がんばって耐えよう★)

喝を入れるも……どうしても露わになった太ももだとか鎖骨だとかに目がいってしまう自分が情けなくなった。