「アミティって春風に似てるよね」
「えっ、そう?」
「あったかくって優しくて、でも時々びっくりするくらい強いところとか」
「えーっあたし強くないよ?勝負だってキミに教わってばっかだし!勉強も、今日の小テスト赤点だったし……」
「それは勉強しよう、うん」
「えへへ……あっねえ、あたしが春風なら、キミはたんぽぽがいいな!」
「たんぽぽ?嬉しいけど、どうして?」
「きっとあたし、ひとりだったら弱くなっちゃうときもあると思うんだ。でも、キミがきれいに咲いて、そしたら綿毛をたくさん飛ばすでしょう?それを見たら、あたしががんばって遠くに運ばなきゃ!って元気になれると思うから」
「だから、たんぽぽ?」
「そう!一緒なら、きっとどこまでも飛んでいけるよ」
「……そうだね。うん。私もアミティと一緒ならどこまでも行ける気がする」
「ね!」
やっぱり、アミティは強くて、とっても優しいんだ。