究極の愛

究極の愛

(……朝、か)

「……ん」

「未登録名前?」

「……」

(まだ寝ているか。無理もないな。……それにしても)

「……」

(こんなに近くで彼女の寝顔を見られるとは)

「……んぅ」

(少しだけなら……)

ちゅ

「……」

(……起きない。ならもう一度……)

ちゅう

「……」

「……」

「……」

「……寝たふりはもうよせ」

「…………だ、だって、急に……恥ずかしい」

「これ以上恥ずかしいことをしたというのにか?」

「わあああ言わないでよ!」

「魅力的だったぞ」

「だからやめてってばあ!(むぎゅう)」

「未登録名前?」

「……かお、真っ赤だから……こうしてれば見えないと思って」

「く、」

「どうかした?」

(ああ、君のせいでどうかしている)

(君にだけ贈ろう)