記録の夢
「まぐろくんが言った通り、いいところだね!」
「でしょ?キミにも、ぜひ見せたかったんだ★」
「うん、こんないいところなら、私も誰かに紹介したくなっちゃうな」
「そうじゃなくってね……」
「ん?」
「未登録名前ちゃんに、見せたかったんだよ★」
「そ、それって、どういう……」
「わからない?それはね――」
鳥の鳴き声で目を覚ます。聞き慣れた知らない鳥の鳴き声は、さきほどの出来事が夢であると否応なしに教えた。
起き上がってベッドに腰掛ける。自然と項垂れ、深く息をついた。
未登録名前ちゃんは、今どうしているんだろう。せめてなにか、一言でも告げて来られれば。
こんなことになるなら、どうしてもっと早く言っておかなかったんだろうか。
未登録名前ちゃんに、好きだ、って。