ACT2. インフィニットの場合
気を取り直して、次はインフィニット……なんだけど、ここに連れてくるまで相当怪しまれたから、多分もうバレてると思う。エイプリルフールにもったいぶって呼び出したりすれば、察しのいい彼が気づかないわけがない。
と、思いつつも一応ドクターの指示なので、言ってはみる。
「実は……ここを辞めることにs」
「嘘だな」
「早え!!」
さすがに秒で言われるとは思わなかった!せめて最後まで言わせてくれ立つ瀬がないぞ!
インフィニットは腕組みしながら、完全に呆れた様子だ。
「何を企んでいるかと思えば……どうせエッグマンのくだらん差し金だろう」
「おー……その通りでございます……」
急に恥ずかしくなって下を向くと、ふっという声がした。
「未登録名前、貴様はあの時言ったな。エッグマンの世界を見せてやると。……約束を、貴様が反故にするはずがないからな」
「え」
「は?」
「や、てっきり今日4月1日だからバレたんだと」
インフィニットは、私を見つめたまましばらく硬直して。
ファントムルビーを取り出した。
「えええええっ!!?ちょっと待て!!なんで!?」
「何故もクソもあるか!!下らんことに付き合わせて、タダでは済まさんぞ!!!!」
「だからってファントムルビーはやり過ぎでは!?!?」
「ホーッホッホ!!ドッキリ大成功じゃな!!」
「してない!!してないから早く助けて!!!!」